『アニソンバトル』鬼滅が1位&2位を独占! お気持ち表明するアングラ気取りのイタいオタク

『鬼滅の刃』1巻(吾峠呼世晴/集英社)

3月25日に放送された『アニソンバトルBEST20』(テレビ朝日系)で、最新のアニソンランキングが発表された。その結果にモヤモヤするアニメファンたちは、ツイッター上で〝お気持ち〟を表明している。

『アニソンバトルBEST20』は、最新のヒットアニソンと25年前(1995年~2000年)のヒットアニソンランキングを交互に発表する番組。結果は、25年前のランキングが5位『1/3の純情な感情』、4位『残酷な天使のテーゼ』、3位『ROCKET DIVE』、2位『めざせポケモンマスター』、1位『そばかす』だった。

一方の最近版は、5位『廻廻奇譚』、4位『dawn』、3位『虹』、2位『紅蓮華』、1位『炎』という結果に。LiSAがトップ5に3曲ランクインし、『鬼滅の刃』の主題歌がワンツーフィニッシュを飾っている。

『鬼滅の刃』と大衆が嫌いなオタク

この結果に、ネット上からは《いやああ… 泣いて叫んだわ。LiSAさんワンツー(そしてフォーも!)おめでとうございます!》《アニソンバトルすごく面白かったー! この番組を企画して作ってくださった皆さんありがとうございます》《アニソンバトル最高によかった~》《「炎」聞いてて、煉獄さんのセリフ流れた瞬間ボロ泣きしました》といった興奮の声が続出している。

しかし一方で、《民放のやるアニソン特集やらアニメ特番やらで完全に胸焼け起こした感が強い》《テレビでアニソンのやつ観てるけど、鬼滅ばっかでクソつまらんわ》《はい鬼滅鬼滅。右も左も鬼滅鬼滅。アニメといったら鬼滅。アニソンなら鬼滅。オタクといえば鬼滅》《エヴァ4位かぁ。まぁ所詮テレビ番組だし、大衆向けなランキングになるのは仕方がないかな?》《普通に不愉快だからとりあえずタイトル変えろ。ゴミ虫が…お前ら二流タレント使って小銭稼いどけよ》といった苦言も多い。

〝キメハラ〟という言葉が流行った通り、社会現象化で『鬼滅の刃』という作品そのものより、〝どこもかしこも『鬼滅の刃』を推す風潮〟に疲れてしまったという人も多い。一部のオタクたちは『鬼滅の刃』が〝アニメの頂点〟であるような風潮に辟易し、アンチ化している。しかし、『鬼滅の刃』は『週刊少年ジャンプ』に掲載されてはいたものの、深夜アニメ出身。もちろんアニメがブームになったのは、ストリーミングサービスの影響がかなり大きいが、本来はオタクたちが支持するべき出生を持つ作品だ。

サブカルという言葉はすでに死語である

しかしご存じ通り、国内の映画興行収入ランキングで歴代1位を獲得するほど『鬼滅』は人気が拡大。昔ながらの〝コア〟なアニメが好きなオタクは、〝アニメの大衆化・芸能化〟を吐き気がする思いで見守っていたのは想像に難くない。

現代は、インターネットやSNS、ストリーミングサービスの普及によって〝サブカル〟という言葉は死語になっている。何をもって〝サブ〟なのか、定義が曖昧になり、SNSやネットの力によって、好きな作品を支持する人たちと繋がることができるようになった。一部アングラぶるオタクたちも多いが、その人に届いている時点で、すでにアングラでもサブカルチャーでもないのだ。

深夜アニメが社会現象を巻き起こし、国内カルチャーの担い手になった現代は、もともとアングラ思考なオタクたちが望んだユートピアなのではないだろうか。「鬼滅好きはわかってない」などと他人を卑下するオタクは、アニメやカルチャーそのものを蔑ろにするやっかいな存在。〝みんなが知らないアニメが好き〟という自己顕示欲や自己正当性を満たすために『鬼滅』を否定して、溜飲を下げないでほしいものだ。

好きなものを好きと言える環境が整い、好きな時に作品に触れられるようになった現代。『鬼滅の刃』は、一億総オタク化した時代が生み出した怪物作品である。今でしか楽しめない作品だからこそ、触れることを避ける人たちは蛸壺化した中で、お互いの傷を舐めあうことしかできないのだろう。作品を下げるお気持ち表明ではなく、全員が発信者になれる現代だからこそ、その信念の方向を間違えないでほしいものだ。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『鬼滅の刃』1巻(吾峠呼世晴/集英社)

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