『呪術廻戦』2期でアニオリ展開? 原作に足りない“日常回”を求めるファン

『呪術廻戦』15巻(芥見下々/集英社)

社会現象を巻き起こしつつ、3月末に最終回を迎えたアニメ『呪術廻戦』(TBS系)。物語はまだまだ全体の半分に達した程度であり、人気を鑑みても今後第2期が制作されることは間違いないだろう。そんな中、原作ファンからは続編に対して「アニメオリジナル展開」を切望する声があがっているようだ。

「呪術廻戦」は広義の学園ファンタジーにあたる作品だが、いわゆる日常回がほとんど存在しない。日常回と呼べるのは、「呪術高専」東京校と京都校による「交流会編」の一部くらいのものだろう。

しかし残念ながら、このエピソードはすでに1期のアニメで描き終わっている。2期以降のアニメでは、おそらく「過去編」や「渋谷事変」がメインとなってくるはずだ。「過去編」ではほのぼのとするエピソードもあるが、それ以降はかなり精神的にハードなストーリーが続いていく。

作中には魅力的なキャラクターが多数登場するため、彼らのほのぼのとした掛け合いを見たいというファンはやはり多い。そのため、《呪術廻戦みたいな無駄な話がない作品は逆にアニオリで日常欲しい》《ぶっちゃけアニオリあんま好きじゃないんだけど、呪術廻戦においてはめっちゃ欲しい。日常回が足りなすぎる》《今後呪術アニオリとかやる予定あるなら日常編を作ってほしい》《呪術のアニオリで1年2年がスマブラしてるだけの日常話とかやらない?》と、せめてアニメだけでも日常回を増やしてほしいという声が続出している。

「アニメオリジナル」は本当に悪なのか?

その一方、アニメは原作を忠実に再現すべきであり、〝アニオリ〟などもってのほか…という考え方も根強い。たしかに、アニオリ展開が原作の雰囲気や質を損ねてしまう可能性も少なからずあるだろう。原作に追いつかないように空疎なストーリーで尺を稼いだり、原作の重要な部分を改変したことで、ファンの怒りを買ってしまったアニメも多数存在する。

「呪術廻戦」のアニメにも〝原作に忠実であること〟を望むファンは一定数おり、放送中には《呪術廻戦はアニオリも平穏な日常回もいらんからしっかり八十八橋やって欲しいな》《アニ呪術、原作に忠実で控えめに言って10000点! アニオリぶち込まれたりするのは絶対嫌》といった意見が見受けられた。

だが、必ずしもそれだけが唯一の正解ではないはずだ。これまで制作されたジャンプアニメを例にとっても、『NARUTO-ナルト-』や『BLEACH』、『ONE PIECE』といった作品ではオリジナルの日常回がプラスされることが何度もあった。アニメで原作にないストーリーが挟まれること自体は、決してタブーではない。

むしろ「呪術廻戦」の続編においては、日常回を入れないと展開がひたすら暗くなってしまう恐れがある。1期のアニメがキャラ人気によって爆発的なブームを巻き起こしたことを考えると、アニオリの日常回を追加することには大きな意義があるだろう。もちろんその場合には原作者の監修などによって、ファンを納得させることが大前提だ。

ちなみに作者の芥見下々は、以前放送された『漫道コバヤシ』(フジテレビONE)で「渋谷事変以降は日常回を挟む余裕は恐らくない」と語っていた。そのため、今後も原作で日常回を拝める望みは薄そうだ。多くのファンが期待するように、日常回を追加するかどうかによって、2期の成否が大きく変わってくるかもしれない。

アニメED後には、『じゅじゅさんぽ』という芥見描き下ろしのネームを元にしたミニアニメが放送されている。そのため比較的、アニオリは展開しやすいようにも思えるが…。

今冬には、本編の前日譚に当たる『劇場版 呪術廻戦 0』の公開も予定されている『呪術廻戦』。今後ますます人気に火がつきそうだが、日常回は描かれるのだろうか。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』15巻(芥見下々/集英社)

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