作者・尾田栄一郎がクズ認定!『ONE PIECE』の“サイコパス”な科学者トップ3

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

漫画『ONE PIECE』には、「悪魔の実」の能力者以外にも、個性的な力や武器を持つキャラクターが数多く存在する。そのほとんどは、ぶっ飛んだ技術力を持つ科学者たちの産物だが、中にはサイコパスやマッドサイエンティストと呼びたくなるほど残酷な兵器を生み出した科学者もいる。

サンジの父ちゃんもイカれてた!

<3位>野望のためなら家族も犠牲に…「ヴィンスモーク・ジャッジ」
血のつながった家族に虐待まがいの人体実験を行っていたのが、サンジの実の父でもあるヴィンスモーク・ジャッジ。彼は理想の戦士を作り上げて戦争に勝つため、自分の子どもの血統因子(DNAのようなもの)を操作する人体実験を行っていた。さらには、戦いの邪魔になるという理由で悲しみや憐れみの感情、痛覚を子どもたちから消してしまう。

それだけでなく、ジャッジはクローンの人間兵士を量産する研究も成功させている。クローン兵士の量産というだけでも普通の倫理観から逸脱した行いだが、その兵士の使い道もかなり非人道的。クローン兵士は、戦いの中で肉壁として使い捨てることが前提とされており、死を恐れずヴィンスモーク家を裏切らないように思考が改造されている。

ジャッジは〝北の海をふたたびジェルマ王国の力で制圧する〟という野望のため、家族や他人がいくら犠牲になっても構わない価値観で科学力を追求してきた。しかし、絶体絶命のピンチに陥っても無感情な息子たちを見てショックを受けるなど、親としての情がわずかに残っているあたりは、まだ人の心が残っているようだ。

<2位>コミカルなイメージを覆す外道っぷり!「クイーン」
クイーンは、カイドウ率いる「百獣海賊団」の幹部。丸っこい容姿と大げさなリアクションから、初登場時はノリのいいギャグキャラとして認識していた読者も多かっただろう。

しかし、その本性は凶悪なウイルス兵器を操る極悪人だった。クイーンが生み出した兵器は、凶悪なウイルスが込められた「疫災(エキサイト)弾」。その銃弾にはいくつかの種類があり、作中で確認されているのは「ミイラ」「氷鬼」の2種類だ。

「ミイラ」の弾が当たると、撃たれた箇所から高熱が広がり、全身に焼けるような痛みが走る。それだけでなく、感染者は全身から血が噴き出し、最終的には腐った植物のように干からびて死んでしまう。ただ殺すだけでなく、過剰なまでに苦痛を与えようとする下劣な武器だ。また、「疫災弾」に直接当たらなくても接触するだけで感染することから、確実かつ大量に人を殺すことを目的とした兵器だといえる。

その一方で、「氷鬼」は感染すると凶暴性と筋力が増すのが特徴。感染から1時間後に死んでしまうが、それまではダメージを受けても何度でも立ち上がり我を忘れて暴れまわる。いわゆるゾンビのようになってしまうウイルスだ。「氷鬼」は感染者をゾンビ化し徘徊させられる上、口で噛まれることによって感染が広がる。その凶悪さは、「ミイラ」よりも上といえるだろう。

クイーンは本編において、敵だけでなく仲間たちも躊躇なくゾンビ状態にしている。その挙句、「死んで役に立て」と言い放つシーンもあることから、序盤のコミカルなキャラからは想像もつかないほどの外道っぷり。その強烈な二面性は、サイコパスと呼ぶにふさわしい。