実写版『モンスターハンター』がクソ映画の歴史を更新!? ツッコミどころを大紹介!

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人気ゲームシリーズを原作とした実写化映画『モンスターハンター』が、3月26日に日本での公開をスタートした。世界に多くのファンを抱えるゲームの実写化ということで、期待のハードルはかなり高かったようだ。しかし実際に映画を観た人からは、《マジモンの地獄》《モンハンファン舐めてんのか》といった不満の声があがっている。

意外な設定に困惑するファンたち

同作の簡単なあらすじを説明しよう。主人公のナタリー・アルテミス(ミラ・ジョボビッチ)は、アメリカ陸軍の軍人。彼女はひょんなことから仲間たちと共にモンスターハンターの世界へと異世界転生してしまう。そして異世界で出会ったハンター(トニー・ジャー)たちと協力しながら、元の世界へと帰る方法を探すのであった…。

まさかの異世界転生モノということで、予告ムービーが公開された時点から嫌な予感は漂っていた。しかしそれは予感だけでは終わらない。映画館に足を運んだファンたちは、衝撃的な光景を目にすることになる。

まず、不評が集まっているのは「狩りと関係ないパートが多すぎる」という点。「異世界」という謎の設定にしたせいか、アルテミスとハンターは言葉が通じない。そのため意思疎通がうまくいかず、度々喧嘩を繰り広げることになる。劇中ではその喧嘩にかなりの尺が割かれており、《映画の尺の1/4くらいミラ・ジョボビッチとトニー・ジャーの喧嘩を見てた気がする》《前半人同士の争いが長くて…。え!? モンスター狩らんの!?となり…。もっと皆で仲良くパーティ組んで狩るもんだと…》といった感想が目立つ。

また、ゲームの「あるある」が全く活かされないのも不満の種に。2人が仲良くなるきっかけとして、アルテミスがハンターにチョコレートをあげるシーンがあった。ハンターは初めて見たチョコレートとその味に感動し、美味しいものを食べるたびに「チョコ」と言うようになる。

しかしそのせいで、ハンターはお馴染みのアイテム「こんがり肉」を食べても「チョコ」とコメント。ファンからは《こんがり肉を食った感想が「チョコ」とか、笑ってしまう。そこは「上手に焼けましたー」でしょ!》といったツッコミがあがってしまう。

ちなみにゲーム『モンスターハンターフロンティア』などでは、チョコレートのアイテムが存在する。つまり作中に〝チョコレートは存在して当然〟なので、ハンターがチョコの存在を知らないという設定にモヤモヤするファンもいるようだ。

映画「モンスターハンター」はただの怪獣映画?

その他、映画冒頭のネルスキュラの描写や、映画の後半でリオレウスが現実世界に転送されて暴走するという展開は、よくある怪獣映画のテンプレに近い。そのため「モンスターハンターの映画」というより、ゲームにインスピレーションを受けた別物だと感じたファンは多いようだ。

残念ながら、多くのファンから《モンハン要素のある異世界怪獣映画って感じ》《モンハンの映画化じゃなくモンハンをモチーフにした映画って感じなので「そんなとこ描写せんでええねん」「なんでそこは適当なん?」というのがファンの感想です》《とにかくモンスターのビジュアル以外は全部ひどい。モンハンと関係ない謎演出と展開でがっかり》《「モンハンにインスパイアされたB級怪獣映画」って雰囲気》と酷評の声が続出している。

そんな同作の興行収入は、初日から3日間で3億6000万円とまずまずの数字。しかし日本より先に公開された地域では、イマイチ振るわない結果となっている。約半年前に公開されたアメリカでは、観客動員数が伸びず爆死。また中国では、作中に登場するジョークが過去に実在した〝アジア系民族を差別するあそび歌〟を連想させると問題視され、公開停止されてしまった。

同作の制作費は約60億円だと言われているが、海外での苦戦と「モンハン」ファンからの不評を鑑みるとこの先数字を伸ばすのは難しいかもしれない。なんとかして、制作費を回収できればよいのだが…。

新作ゲーム『モンスターハンターライズ』は、発売から3日で出荷本数400万本という大ヒットを記録している。実写映画がゲームの足を引っ張らないことを願うばかりだ。

文=野木

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