『ONE PIECE』黄猿は革命軍のスパイだった!? 怪しすぎる言動の数々

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』には海賊や海軍といった勢力の他に、世界政府を打ち倒そうと暗躍する「革命軍」が登場する。元王下七武海のバーソロミュー・くまはそのメンバーだが、身分を隠して海軍にスパイとして潜り込んでいた。しかし実はもう1人、同じようにスパイ説が囁かれている人物が存在する。それは〝黄猿〟の通称で知られる海軍大将、ボルサリーノだ。

黄猿が革命軍のメンバーと疑われている理由は、マリンフォード頂上決戦での謎めいた振る舞いにある。彼はかなりの猛者であり、覇気すら習得していない当時のルフィでは相手にならなかった。しかしこの戦闘では、ルフィに何度も攻撃をしかけているにも関わらず、致命傷を与えていない。それどころか、ルフィの味方であるジンベエや白ひげのいる場所に蹴り飛ばすなど、攻撃するフリをして助けているようにも見える。

また、ルフィたちがマリンフォードから逃げる際に、ささやかな手助けをしたのも黄猿だった。黄猿が最後に放った「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」は、水中だろうと相手を貫く光の弾丸で、海中で避けるのは至難の業だ。しかし、追い打ちとして放たれた弾丸の雨はルフィたちに当たることなく、みすみす逃走を許してしまう。これはたんにルフィが幸運だったとも取れるが、黄猿が彼らを逃がすためにあえて弾を外したとも考えられるだろう。

違和感のある行動を繰り返す黄猿に対して、ネット上では《青雉や赤犬に比べてルフィに対する決定的な殺意ってなかったように感じるんだよね。殺そうとしてないし、ルフィへの追撃も止めてたからもしかしたら…》《シャボンディで居合わせ、麦わらの一味を形的に助けたクマは革命軍。黄猿もその後、クマをすぐに処罰することはなかった。ワンチャンあるかも》と疑う声が上がっている。

「どっちつかずの正義」の真意とは?

他にも、黄猿が「革命軍のスパイ」だと示す根拠はある。それは、黄猿の執務室に掲げられている「どっちつかずの正義」という文字だ。これが〝海軍と海賊どちらの味方でもない〟ことの伏線なのではないか…と推測する読者は少なくない。

また、黄猿のモデルとなった人物は、3月24日に亡くなった名俳優・田中邦衛さんだとされている。その田中さんが、映画『仁義なき戦い』で裏切り者の役をやっていたことから、黄猿も同様のポジションを演じるのではないか…と推測する読者もいるようだ。

最近の描写でも、黄猿は「ワノ国」で起きている戦いに参戦しようとしていた。その動機は、「海軍としてカイドウとビッグ・マムの接触を止めるため」といったものだが、実際にはルフィたちをこっそり手助けするのが目的だったのかもしれない。

今のところ、黄猿の真意を明らかにする決定的な証拠は出ていない。今後もニオわせを見逃さないように、その動向を見守っていきたい。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

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