麦わら海賊団イチの男前? ナミの“熱いハート”に惚れ直す名シーン3選

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』のナミといえば、「麦わらの一味」でも屈指の臆病もの。強そうな敵が現れた際に、ウソップやチョッパーと共に怯えている姿が印象的だ。しかし物語の重要なシーンでは、彼女が勇敢な姿を見せてくれることもある。本稿では、そんなナミの〝ハートの強さ〟が垣間見える名場面を3つ厳選してみた。

3人目の仲間・ナミの心意気に惚れる名シーン

<その1>仲間のためなら痛みも「へのカッパ」!
ナミの強さが発揮される理由の1つは、誰かを想いやる心。アラバスタ編の第193話『理想郷』で、自分よりも圧倒的に格上のミス・ダブルフィンガーと戦った際にはそれが如実に表れていた。

ナミは戦闘員ではなかったため、この戦いが初の本格的な戦闘シーン。武器である『天候棒(クリマ・タクト)』を手に入れた直後ということもあり、初めて扱う武器に悪戦苦闘していた。対するミス・ダブルフィンガーは、全身から鋭いトゲを生やす「トゲトゲの実」の能力者。懸賞金3500万ベリーと当時はなかなかの大物であり、ナミをあっという間に追い詰めていく。

しかしトゲで体中を刺されてボロボロになりながらも、ナミの胸の内には祖国の存亡を賭けて戦う仲間・ビビの存在があった。そして、ビビの痛みに比べれば、足の一本や二本は「へのカッパ!」だと強がってみせる。

覚悟を決めた後のナミは強敵を相手にしながら、一切逃げる素振りを見せていない。「麦わらの一味」の誰にも負けないほどのカッコよさだ。

<その2>“涙は女の武器”はもう古い! 男に屈しない心の強さ
屈強な男たちを前にして屈しない精神力も、ナミの強さの1つ。第225話『人の夢』で描かれた、「ベラミー海賊団」のサーキースに絡まれるシーンではナミの胆力がよくわかる。

この話では、空島を目指すルフィたちが酒場で「ベラミー海賊団」に喧嘩を売られ、笑い者にされてしまう。しかしルフィは圧倒的な精神力で、無抵抗を貫いていた。そこで調子に乗ったサーキースは、「おれがお前を買ってやろうか」とナミをからかう。

「麦わらの一味」にとって完全にアウェイな空気だったが、ナミは毅然とした態度で「あんた達みたいな小物チームに私は勿体ないわ!!!」と一蹴。戦えば到底勝ち目がないであろう海賊たちを相手に、きっぱり小物と言ってのけるのだった。

その後、ナミは酒場を離れた後で悔し涙をにじませる。女の武器に頼らず、敵に涙を見せまいとする姿は思わず惚れ惚れとしてしまう精神の強さだ。