『HUNTER×HUNTER』汎用性のない力といえば…? ガチで使えない念能力トップ3

『HUNTER×HUNTER』36巻(冨樫義博/集英社)

漫画『HUNTER×HUNTER』の魅力といえば、バリエーション豊富な「念能力」。読者の間では、最強の念能力をめぐって熱い議論が繰り広げられてきた。しかしその一方で、作中にはどこが強いのか全く分からない〝弱すぎる念能力〟も存在する。本稿ではどれが一番使えない念能力なのか、さまざまな観点から検証していこう。

念能力とハサミは使いよう?

<3位>リールベルトの「爆発的推進力」(オーラバースト)
まずご紹介したいのは、天空闘技場の戦士・リールベルトの「爆発的推進力(オーラバースト)」。この能力がお披露目されたのは、コミックス7巻収録の第59話『及第』だ。

オーラバーストはその名の通り、貯めたオーラを一気に噴出させる能力。それによって推進力を得て、車イスを高速かつ自由自在に走らせることができる。車イス利用者のリールベルトは、この能力で敵の初撃を回避し、電流が流れるムチを使って攻撃することを必勝パターンとしていた。しかし残念ながら、キルアとゴンには全く通用せず敗北してしまう。

リールベルトは、作中でオーラバーストを2回使用しているが、いずれもダッシュして攻撃を回避するだけ。カウンターにつながるような描写もないことから、汎用性の乏しさは否めない。また、車イスが早く走るという単純な動きが仇となり、戦闘向きとは言えないのも事実だ。

ただし車イス使用者にとって有用であることは間違いないので、戦闘ではなく日常生活で活用すべき能力なのかもしれない。

<2位>ビノールトの「切り裂き美容師」(シザーハンズ)
戦闘において役に立ちそうにない能力の筆頭といえば、「切り裂き美容師(シザーハンズ)」だろう。効果は人の髪の毛を食べることで、本人の知り得ない〝肉体の情報〟を知ることができるというもの。能力の持ち主は、コミックス14巻の第136話『いざマサドラへ!(2)』で登場したビノールトだ。

ビノールトは賞金首ハンターなのだが、自身も女性を好んで食すという食人嗜好者で賞金首。シザーハンズは、そんな彼の性癖に特化した念能力と言える。しかし、戦闘中に一々相手の髪の毛を食べるのはなかなか苦労するはず。大きなリスクを伴っているわりに、その代償が〝肉体の情報〟だけなのはあまりにリターンが見合っていない。

とはいえ、作中ではビノールトがシザーハンズを使用したことで、それまで謎めいていたビスケの年齢や強さが明らかとなっている。物語の展開上は、なくてはならない存在だったと言えるだろう。馬鹿とハサミは使いよう…とは言うが、念能力の意外な使い道もあったものだ。