『ONE PIECE』ビビは元々モブキャラだった!? 過去の“黒歴史”が感慨深い

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

アニメ『ONE PIECE』では、公式YouTubeチャンネルにて過去作の無料公開を実施中。4月9日に第61話~第65話までのエピソードが公開されたのだが、そこで人気キャラ・ビビの醜態がふたたび注目を浴びてしまったようだ。

問題のエピソードは、第65話『炸裂三刀流! ゾロVSバロックワークス!』。海賊を歓迎する町・ウイスキーピークにて、秘密結社「バロックワークス」との激闘が描かれる回だ。仲間たちが眠りこける中、ゾロはたった1人で多数の敵をなぎ倒していく。

そこでゾロの前に立ちはだかったのが、ミス・ウェンズデー。ご存知の通り、アラバスタ王国の高貴なる王女・ビビがバロックワークスに潜入していた時の姿だ。ビビはセクシーなBGMと共に、「さあ、私の色香、存分に嗅ぐがいい」と挑発。そしてゾロに向かってくねくねと腰を振りながら、「魅惑の香水ダンス」なる下品な技を放つのだった。

あらためてビビの活躍を目の当たりにしたファンからは、《ビビの黒歴史時代きたな…》《全人類見てくださいONE PIECEの王族代表格ビビ様のご登場です》《ゾロのかっこよさとビビの黒歴史が同時に見れて満足度高い》と歓喜の声があがっている。

ビビは元々モブキャラだった!?

後にビビはルフィたちの仲間になるが、その際には王女という身分にふさわしい、おしとやかで上品なキャラクターとなっている。当時はミス・ウェンズデーという悪役を演じていたのだろうが、そのギャップはまさに黒歴史と呼ぶべき痛々しさだ。

ミス・ウェンズデーはギャグのような戦闘スタイルであり、後にメインキャラになるとは到底想像できない。そもそも作者の尾田栄一郎によると、彼女はもともとモブキャラで終わる可能性が高かったという。

『ONE PIECE 総集編 THE 21st LOG』に収録された「連載ってワンダーランド」にて、尾田はビビについての裏設定を告白。ビビはたんなるバロックワークスのエージェントという設定だったが、髪を下ろした姿を見て「王女っぽい」という印象を抱いたそう。そこでビビがアラバスタの王女だとしたら…という構想が膨らみ、現在のストーリーが出来上がったのだ。

実際のところ、初期のビビ(ミス・ウェンズデー)には他にもツッコミどころが満載。鯨の「ラブーン」を仕留めて肉を持ち帰ろうとするなど、人道に反する振る舞いが堂々と描かれていた。もし王女への設定変更がなければ、とんでもないクズキャラの1人で終わっていただろう。

週刊連載ではすべての構成や設定が決まっているワケもなく、漫画家の思い付きやインスピレーションで先の展開は変わっていく。ビビというキャラクターは、そんな連載スタイルならではの産物なのかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

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