『進撃の巨人』負け続けた鎧の巨人… ライナーの“敗北人生”を振り返る!

『進撃の巨人』33巻(諫山創/講談社)

単行本が累計1億部を突破し、世界中のファンを熱狂させている漫画『進撃の巨人』。とくに今年3月まで放送されていたTVアニメ版の影響で、ライナー・ブラウンの人気は最高潮に達している。しかし、ライナーは作中における戦績がとんでもないのだ。

ライナーの戦闘シーンが初めて描かれたのは、単行本4巻でのこと。当時訓練兵だったライナーは、同期の少女・アニとの対人格闘訓練に挑む。そこで成り行き上、アニを挑発して本気にさせるのだが、次のシーンでは地面に叩きつけられ敗北してしまう。さらに11巻では、対人格闘訓練でミカサによってド派手に投げ飛ばされる場面が描かれていた。作中キャラの中ではかなりガタイのいいライナーだが、格闘技術は秀でていないらしい。

その一方、ライナーは「鎧の巨人」として人類に恐ろしい被害を与えた印象があるが、実は大した戦績を残していない。11巻にて鎧の巨人となったライナーは、エレンと一対一の戦闘を行った。しかし巨人の力をすべて発揮できていないエレン相手に、あえなく敗北。その後、何度もエレンとの戦闘を行うもすべて負け、エレンとのタイマンに関しては4連敗し、調査兵団を含めた戦闘に関しては5連敗となっている。

また「マーレ編」の序盤、中東連合の連合艦隊を相手にした際には一身に砲撃を浴びることに。ジークのサポートで辛くも勝利したが、諸外国に「巨人が世界を支配する時代は終わりつつある」という不名誉な印象を与えてしまう。

戦闘だけではないライナーの失態

作品を振り返ってみると、ライナーは作戦行動においても多くの失態を犯している。調査兵団時代には、さまざまなストレスを抱え込んだことで心が消耗。10巻では、日常会話のようなノリでエレンに自ら「鎧の巨人」であることを告白する失態を演じた。正体を明かす際、仲間のベルトルトも困惑した表情を見せていることから、これはライナーの突発的な行動だと考えられる。なお正体がバレたライナーは、勢いのまま調査兵団への戦闘を仕掛けるが、エレンをマーレへ連れて帰ることもできず失敗に終わっている。

また24巻では、「始祖奪還作戦」を遂行するためパラディ島へと上陸した。そこで作戦の指揮官であったマルセル・ガリアードが、ライナーを庇って巨人に食われてしまう。指揮官を失ったことでアニは帰還を訴えるが、ライナーは作戦の続行を主張。結果的に始祖の奪還はできず、マーレとしても大きな痛手を負っていることを思えば、判断ミスだったと言えるだろう。

4月9日に発売された『別冊少年マガジン』にて、原作は完結を迎えた。しかし今後、アニメの続編が控えており、まだまだ話題は尽きることがなさそうだ。アニメと漫画でライナーの勇姿を目に焼き付けておこう。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『進撃の巨人』33巻(諫山創/講談社)

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