“肉汁ドバドバ”はNG!? ハンバーグ大師匠・五島鉄平に聞く「イケてるお店」の見つけ方

好きな店は“ストーカー”のように追いかける

『洋風食堂 はしぐち亭』の外観(写真=五島鉄平)

五島氏によると、おいしいハンバーグを出すお店には、ある共通点が存在するらしい。その特徴とは、〝凝ったメニューがある〟ということ。前菜のサラダしかり、スープしかり、なんらかのこだわりがあるお店は、ハンバーグにも手を抜かないのだ。家庭でも作れるハンバーグにお店独自のひと手間を加えることで、そこでしか出会えない味を作り出すのだろう。それゆえ五島氏がお店を探す際は、ハンバーグ以外のメニューに注目しているという。

今回のインタビューで五島氏にイチオシのお店を尋ねると、東京都世田谷区経堂にある『洋風食堂 はしぐち亭』の名前が挙がった。牛すじのマスタードライスである「ちとかライス」をはじめとして、思わずヨダレが出そうなメニューが並ぶ洋食店だ。

――なぜ『洋風食堂 はしぐち亭』がイチオシなのですか?
五島氏:このお店にはストーリーがあるからね。初めは千歳烏山にあって、そこでハンバーグを食べた時にパテもおいしくて、デミグラスソースもおいしくて、いいなって思ってたんだけど、ある日行くとお店が閉店してたの。でも、どうしてもまた食べたくて、ネットでずっと検索してたら、3年後ぐらいにようやく経堂で再オープンしていることを知って。

――そんなに長い間探してたんですか?
五島氏:ストーカーみたいで若干気持ち悪いんだけどね(笑)。もうあのハンバーグを食べられないと思うと惜しくて。見つけた時は「あのハンバーグをもう一度食べられる!」ってうれしくなってきた…っていうストーリーがあるお店です。

『洋風食堂 はしぐち亭』のハンバーグ(写真=五島鉄平)

実際に筆者もハンバーグを食べてみたところ、思わず「うんまっ」と声が出た。しっとりとした舌触りのパテは塩味のバランスが非常によく、香りのよいデミグラスソースと相性抜群。ソースは濃厚すぎず、さらりとしているので、肉そのもののうまみをしっかり引き立てている。また、付け合わせの野菜とパスタにソースをからめて食べるのもたまらない。

――めちゃくちゃおいしいですね。
五島氏:でしょ! そりゃ、ストーカーにもなるよね(笑)。ここのデミグラスソースがクセになるんだよ。

かつての『洋風食堂 はしぐち亭』のように、五島氏がストーキングを続ける〝今はなき名店〟は10店舗ほどあるそう。いつかお店が復活を遂げた暁には、SNSなどで情報を流してくれるだろう。

なお、五島氏は現在〝ハンバーグ友達〟を募集中らしい。週に3回、5年間以上ハンバーグを食べている人か、1000店舗を回った人が条件なので、我こそはという人は連絡してみるといいかもしれない。

■『ハンバーグ測量士チャンネル』

■『ハンバーグ測量士の挽肉本達』

■『五島鉄平』Twitter

■『五島鉄平』Instagram

■『洋風食堂 はしぐち亭』公式サイト

文=川崎かほ

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