国産ゲーム終焉のお知らせ? 有名クリエイター大量退職でソニーゲーム部門に危機…

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『SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)』といえば、さまざまな人気コンテンツを生み出してきたゲーム業界の最大手。だが、ここ最近同社から多くの有名クリエイターが退職しており、ファンからは国産ゲームの終焉を嘆く声も聞こえてくるようだ。

国産ゲームの終焉が囁かれはじめたのは、昨年末から今年初めにかけて「SIE」のクリエイターが次々と退職したのがきっかけ。『SIREN』や『GRAVITY DAZE』を創り出した外山圭一郎や大倉純也、『Bloodborne』を手掛けた山本正美、山際眞晃、鳥山晃之など、有名シリーズに携わったスタッフたちが「SIE」を去った。

この背景には、4月に「SIE」社内の「ジャパンスタジオ」が新組織に再編されたという事情が。再編とはいうものの、実質的には組織の解散であり、クリエイターの一斉退職につながったと推測されている。今後も同様の方針は続き、2022年度の新卒採用でもゲームソフト制作に関する人員募集は行われないようだ。

クリエイターの流出を知ったゲーマーは不安に駆られており、ネット上では《日本のゲーム開発力って今後どうなっていくんだろう…》《もうあの雰囲気のゲームをSIEが出す気はないし、日本で作る気がそもそもないんだろうなというのを感じてしまう。つれえ》《ほぼ日本市場には力入れない感じかね。せっかく魅力的なIPたくさんあるのにもったいないな…ゲーム開発する体力が残ってないのか》といった声が飛び交っている。

「古き良き和ゲー」の空気は失われる?

組織再編以前にも、『ICO』や『ワンダと巨像』の上田文人や、『サルゲッチュ』『ICO』『ワンダと巨像』のプロデューサーである海道賢仁など、過去の名作に携わった多くのクリエイターが「SIE」を去っていた。ゲーム業界を支えてきた、いわゆる「古き良き和ゲー」のクリエイターは、SIEにはほとんど残っていない状態だろう。

過去のクリエイター流出に加えて、今回の組織再編が重なったこともあり、「SIE」の国内向けゲーム事業が終わりを迎えたと感じるファンは多い。また、退職したクリエイターが関わるシリーズの新作を待ち望んでいた人々は、落胆を隠せないようだ。

昨年には、『PS5』で使用できるコントローラーの○×ボタンが海外仕様になることが発表され、多くのファンから《日本を軽視している》と非難されていた。「和ゲー」のクリエイターを放出したことで、より一層「SIE」のスタンスを疑う目線が強くなったのは間違いない。「PlayStation」の黎明期を支えた日本のファンたちは、こうした変化をどのように受け止めるのだろうか…。

文=野木

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