ルフィが麦わら帽子を借りパク!?『ONE PIECE』81巻で修正された表現

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

高い人気を誇る漫画『ONE PIECE』だが、その魅力はなんといっても緻密に作り込まれたシナリオにある。些細な日常パートでも物語を楽しむエッセンスが加えられており、読者を惹きつけてやまない。

しかし、週刊連載という制約のため会話パートや物語の中で矛盾が生じることも。単行本化された際に、連載版からちょっとした変更が加えられることもある。とくに単行本81巻に関しては、話の展開すら左右しかねない重大なミスによって一部界隈をざわつかせていたようだ。

世にも珍しいミスの数々

■ルフィがシャンクスの帽子を“借りパク”
「ONE PIECE」81巻で最もインパクトのあった修正点は、ルフィとシャンクスの帽子にまつわるワンシーンだ。第809話『ネコマムシの旦那』ではルフィとイヌアラシ公爵が会話するのだが、雑誌掲載時のルフィはシャンクスの帽子に対して「この帽子おれシャンクスから貰っ(た)」と発言していた。

ご存知の通りルフィの帽子は、第1話でシャンクスが「この帽子をお前に預ける」と言って頭に乗せたもの。シャンクスにとって大切な帽子らしく、いつか立派な海賊になって返しにこいと伝えていた。ルフィが海賊王を目指すキッカケとなった、とてつもなく重要なアイテムだ。

帽子が借り物ではなく、貰ったものだとしたら、第1話のエピソードを丸々無視してしまうことになる。これにはファンも《借りパクじゃん!》《シャンクスとの約束が…》と総ツッコミ。流石に矛盾が生じた…と思われたのか、単行本では「この帽子おれシャンクスから預かっ(た)」に修正されている。

■国の名前が変わっている?
お次は作中に登場する国名に関する重大ミス。第814話『ネコマムシの旦那に会いに行こう』の扉絵にて、「世界の甲板から5億の男編 Vol.8『ドラム王国-兵士のカブトデザイン変更-』という文章が掲載されていた。分かる人には分かると思うが、本当は「ドラム王国」ではなく「サクラ王国」が正しい表記だ。

「ドラム王国」はかつてチョッパーの故郷である冬島に存在した国。独裁的な国王・ワポルの悪政によって、住民が苦しい日々を強いられていたが、黒ひげ海賊団の手で滅亡させられることに。その後、ワポルはふたたび国王になるべく島に帰ってくるが、ルフィたちが撃退。住民を尊重する「サクラ王国」という国へと生まれ変わった―。

もし国が「ドラム王国」に逆戻りしていたら大問題になるため、些細ではあるが大きなミスと言えるだろう。ちなみに正式名称が〝ドラム島のサクラ王国〟とややこしいことから、ミスかどうか悩んだ考察班もいたようだ。