細田守が手掛けた『ONE PIECE』は名作? ファンなら絶対に観るべき劇場版3作品

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

尾田栄一郎の『ONE PIECE』は原作漫画もさることながら、さまざまなメディアミックスも好評を博していることでお馴染み。とくに劇場アニメでは、他では見られないオリジナルストーリーを展開してきた。そこで今回は、原作ファンなら絶対に観ておきたい「ONE PIECE」劇場版アニメを厳選してご紹介していこう。

マニアが絶賛する名作映画たち

<その1>オールスター集結!『ONE PIECE STAMPEDE』
2019年に公開された『ONE PIECE STAMPEDE』(ワンピース スタンピード)は、これまでに登場した海賊・海軍・革命軍などのオールスターが出演する作品。新世界編で活躍する最悪の世代はもちろん、クロコダイルやフォクシーといった歴代の敵キャラも数多く参戦している。

本編のパラレルワールドとなる同作だが、敵との共闘や懐かしのネタなどファンの心をくすぐる演出がてんこ盛り。もちろん「ONE PIECE」らしい迫力ある戦闘や、仲間との絆も描かれているので安心して楽しめるはずだ。

また、敵は映画オリジナルのキャラであり、ロジャー海賊団の元船員という気になる設定。今後本編にも逆輸入で登場する可能性があるので、原作をより深く理解するためにも抑えておきたい作品と言えるだろう。

<その2>一味違う異色作?『オマツリ男爵と秘密の島』
『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』は、2005年に公開された映画。制作を担当したのは、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』を手掛けた人気アニメ監督・細田守だ。

同作は「ONE PIECE」という作品の持ち味よりも、細田監督が持つ独特の世界観が色濃く反映されている。そのため、「ONE PIECE」の漫画やアニメではあまり見られないキャラの行動や演出も出てくるため、難色を示すファンも多い。しかし同作は『ハウルの動く城』の監督を降ろされた、という細田監督の体験を元に描かれているそうで、ストーリーの展開や世界観には唯一無二の雰囲気が漂っている。ややダークかつホラーな作風のため、歴代の劇場版の中でも大人向けの一作と言えるだろう。

とくに本編で和気あいあいとしている「麦わら海賊団」がギスギスとし始める展開は、オリジナリティ満載。好みは分かれるものの、ネット上では《今までのワンピース映画とは違う残酷さが心に刺さった》《全員の人間味がもろに出ていて、個人的には大好き》《オマツリ男爵は一度観たら頭から離れない。あの独特の雰囲気がほんと怖い》と絶賛する声も根強い。原作やアニメとは違った側面から「ONE PIECE」を楽しみたい人には、うってつけの作品だ。