『ゴールデンカムイ』277話で鶴見中尉の“出自”が判明! 鯉登少尉の身を案ずる読者も…

『ゴールデンカムイ』25巻(野田サトル/集英社)

アイヌの金塊をめぐる冒険漫画『ゴールデンカムイ』最新話が、5月6日発売の『週刊ヤングジャンプ』23号に掲載された。これまで謎に包まれていた鶴見中尉の出自が明らかとなったことで、ネット上ではさまざまな考察が飛び交っている。

※『ゴールデンカムイ』最新話の内容に触れています

現在、作中では1901年ごろの回想シーンが描かれている最中。東京にやってきた杉元佐一は、なぜか第7師団長の息子・花沢勇作の替え玉として、財閥令嬢とのお見合いに挑むのだった。

第277話『花沢勇作童貞防衛作戦』では、そんな替え玉作戦の一方で鶴見が登場。当時少尉だった鶴見は、陸軍第一師団長・奥田秀山から「アイヌの金塊」を見つけるようにと頼まれる。

そこで奥田は、鶴見の出自を持ち出して説得を試みていく。奥田によると鶴見の家は越後長岡藩の士族であり、北越戦争で過酷な境遇に置かれたそう。その心情を推測し、奥田は「長州も薩摩も憎いのだろ?」と尋ねていた。

鶴見の本心はハッキリとは描かれていないが、対話を終えた後には藩閥政治が渦巻く軍の〝中央〟に対する嫌悪感をあらわに。中央をうとましく思う一方で、そこを支配する薩長出身者への憎しみがあってもおかしくはないだろう。鶴見はそうした感情を土台として、出自の異なる人々が混ざった「第七師団」を結成するに至ったのかもしれない。

鯉登少尉は“捨て駒”となる可能性も?

今回明かされた鶴見の出自は、読者たちに大きな波紋を広げることに。ネット上では《おお、とうとう鶴見の実家の話が。やっぱり越後長岡藩か》《鶴見さん、そっか。長岡藩の藩士の家だったのか…》《新潟出身って出自から来る中央へのコンプレックスが容赦なく感じられる》といった声があがっている。

また、第七師団の部下である鯉登少尉の身を心配する人も。鯉登は薩摩出身者であり、海軍少将の父をもつエリートの家系。鶴見は鯉登を部下としてかわいがる一方、第212話で彼が怪我を負った際には軽蔑するような目線を向けていた。もし薩長を憎んでいるのだとすれば、鶴見は鯉登にも複雑な感情を抱えていそうだ。

2人の関係性について、読者たちは《鶴見中尉が鯉登少尉に対して1mmも愛情持ってなかったらどうしよう。あまりに不憫…》《薩長が憎い鶴見少尉…鯉登の出自も憎いのかな》《そりゃゴミを見るような目で鯉登を見るよね…》《もし鯉登少尉を籠絡した理由が、憎い薩摩の親子を駒として使い捨てるという「復讐」のためだったら許せない》などと推測を繰り広げている。

過去編が描かれることで、さらに深みを増していく金塊争奪戦の参加者たち。こうしたエピソードは、どのように現代へとつながってくるのだろうか。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『ゴールデンカムイ』25巻(野田サトル/集英社)

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