ゴンさんの命を懸けた戦いも…『HUNTER×HUNTER』史上最高の「名バトル」3選

ゴンさんの命を懸けた戦いも…『HUNTER×HUNTER』史上最高の「名バトル」3選

『HUNTER×HUNTER』36巻(冨樫義博/集英社)

『HUNTER×HUNTER』といえば、『週刊少年ジャンプ』を代表する人気漫画。念能力を駆使した奥の深いバトルや全く予想できない展開によって、いつでもファンを熱狂させてきた。今回はその中でもとくにクオリティが高い名勝負を3つ厳選し、見どころを語っていこう。

<その1>誰もが待ち望んだ世紀の一戦「クロロvsヒソカ」

まず名勝負として外せないのは、念能力の神髄が詰め込まれたクロロvsヒソカの闘い。ヒソカは「ヨークシン編」の時点から、つねにクロロと戦う環境を求めてきたが、単行本34巻にしてついに直接対決が実現することになる。

2人の戦闘はまず、クロロが自身の能力について解説するところからスタート。このバトルにおいて、クロロはいくつもの能力を使用することでヒソカを翻弄し続ける。能力の内訳は「番いの破壊者(サンアンドムーン)」、「転校生(コンバートハンズ)」、「栞のテーマ(ダブルフェイス)」、「人間の証明(オーダースタンプ)」、「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」、「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」の6つだ。

たんに無数の能力を使用するだけでなく、どこまでも冷酷に戦闘を組み立てるのがクロロの恐ろしいところ。コピー人形の死角を利用したヒットアンドアウェイや「サンアンドムーン」の爆弾による遠隔攻撃を主体とすることで、近接戦を得意とするヒソカを追い詰めていった。

その一方、ヒソカは持ち前の頭脳と対応力の高い能力「伸縮自在の愛(バンジーガム)」によって反撃の機会を窺うが、すべてはクロロの手のひらの上。反撃のターンもなく死亡してしまう…。その後、試合終了後に意外な展開が描かれるのだが、ここでの説明は割愛させていただく。

ちなみに作者の冨樫義博は、第34巻のあとがきで「両者を立たせながら、100%勝つと宣言したほうに勝たせる」といった目標を語っていた。たしかにクロロは最初に「100%俺が勝つ」と宣言しており、その通りに一方的な戦いとなっていたが、冨樫のストーリー構成力には驚かされるばかりだ。