『ONE PIECE』“クロコダイル女性説”は本当なのか? 過去の言動から検証してみた

『ONE PIECE』“クロコダイル女性説”は本当なのか? 過去の言動から検証してみた

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

かつて「アラバスタ王国」を支配し、ルフィたち「麦わら海賊団」と対峙した元王下七武海のサー・クロコダイル。『ONE PIECE』でも屈指の悪役としてファンの心を掴んだキャラクターだが、そんな彼には1つの仮説が立てられている。「かつては女性だった」可能性が濃厚となっているのだ。

疑惑が浮上するきっかけとなったのは、「インペルダウン編」でクロコダイルがエンポリオ・イワンコフと遭遇した際のこと。2人は旧知の仲だったらしく、イワンコフは「コイツの〝弱み〟を一つ握ってる」と意味深に発言し、それを聞いたクロコダイルは珍しく取り乱していた。イワンコフといえば、ホルモンを自在に操る「ホルホルの実」の能力者。秘密の詳細は明かされていないが、女性だった頃のクロコダイルが「性別を変えてほしい」と頼んだ可能性が考えられる。

その証拠に、クロコダイルには〝女性性〟を示唆するような描写が多い。たとえばクロコダイルは、右の耳にピアスをつけていたことで有名。通説によると男性はピアスを左耳につけ、女性の場合には右耳につけるのが一般的とされている。クロコダイルがなぜ右耳にピアスをつけるのか、それは女性だった頃の習慣が残っているからかもしれない。

また「ONE PIECE」では、髪の毛の〝ツヤ〟に関して1つの法則がある。黒髪キャラを描く際、男性の場合にはツヤが入らないのだ。しかしクロコダイルだけは例外的にツヤが入っており、ハッキリとした作者の意図が感じられる。

クロコダイルが本当に隠したかったもの

極めつけは、モデルとなったキャラクターの存在。クロコダイルは大人気ゲーム『ロマンシング サ・ガ2』に登場する七英雄のワグナスというキャラが元ネタとなっている。このワグナス、実はもともと男性だったが、女性型モンスターを取り込んで女性のような見た目に変わったという設定がある。クロコダイルはワグナスの逆で、女性から男性のような見た目になったという隠し設定があってもおかしくはない。

以上のように、クロコダイルの「元女性説」を裏付ける伏線は数多い。さらにこの説を踏まえると、1つのエピソードがとてつもない重要性を帯びてくる。「マリンフォード頂上戦争」において、クロコダイルは〝白ひげ〟エドワード・ニューゲートに対して異常なほどの執着を見せていた。

当初は自分の手で白ひげを葬ろうと息巻いていたクロコダイルだが、彼がピンチを迎えると態度が豹変。「そんな〝弱ェ男〟に負けたつもりはねェ」と叫び、白ひげのために奮闘する。2人の過去はまだ明らかになっていないが、そこに複雑な因縁が絡んでいることは間違いない。女性だった頃のクロコダイルが白ひげに想いを寄せていた…と考えるのは飛躍しすぎだろうか。

当然、作者・尾田栄一郎が伏線を拾わずに物語を終わらせることはないだろう。クロコダイルの過去についても、いずれ明かされるはずだ。はたして「元女性説」は正しいのか、期待して見守っていきたい。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

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