高橋留美子もガッカリ… 作者の逆鱗に触れた「原作改悪アニメ」3選

高橋留美子もガッカリ… 作者の逆鱗に触れた「原作改悪アニメ」3選

高橋留美子もガッカリ… 作者の逆鱗に触れた「原作改悪アニメ」3選 (C)PIXTA

『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など、社会現象クラスのヒット作が次々と生まれているアニメ業界。アニメ化が成功すると原作の人気がうなぎのぼりとなることは、言うまでもない。しかし、そうした成功例が存在する一方で、アニメオリジナル展開によって原作者を失望させてしまった不幸なアニメも。今回はそんな問題作の数々をご紹介していこう。

想定外の展開に作者も後悔…

<その1>『鋼の錬金術師』
賢者の石を探す兄弟の旅を描いた『鋼の錬金術師』は、2度もアニメ化された人気作品。2003年に放送されたアニメ1作目は、オリジナル展開が多かったことで知られる。その中でも、ロゼ・トーマスという人物をめぐる描写は物議を醸すこととなった。

問題のシーンは、アニメ版の終盤で描かれる。ロゼが軍部の人間に暴行されたショックで声を失ったうえ、父親が分からない子どもを産んでしまうという内容だ。これはアニメオリジナル展開で、原作にこのような描写はない。同作は夕方6時台のアニメだったのだが、ロゼのあまりにも悲しい境遇に衝撃を受けるファンも多かったという。

原作者の荒川弘は、アニオリ展開を歓迎していることを公言。しかし同作については思うところがあったようで、『アニメディア』2004年10月号のインタビューで《私が目指す少年漫画における娯楽の範囲から逸脱していた》《あの描写は通すべきではなかった》などと複雑な心境を語っていた。

<その2>『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
1984年に公開された『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー』で知られる監督・押井守の出世作。「文化祭の前日」が何度も繰り返される怪奇現象をきっかけに、見慣れた景色が崩壊していくというストーリーだ。

「ループもの」アニメの先駆け的な作品であり、押井ワールド全開とも言えるSF作品。ストーリー構成に対する評価も高く、劇場版「うる星やつら」シリーズの最高傑作とも言われている。だが、原作と比べてキャラの行動や発言に違和感のあるシーンも多く、「原作が都合よく改変された」と憤るファンも多かった。

原作者の高橋留美子もまた、同作については否定的だ。書籍『高橋留美子の優しい世界』の対談で、高橋は「ビューティフル・ドリーマー」について「押井さんの『うる星やつら』です」と発言。また試写会が行われた際には、「人間性の違いです」と言い残して帰ったこともあるという。