『鋼の錬金術師』のトラウマといえば?“キメラ”だけじゃない「残酷シーン」3選

『鋼の錬金術師』のトラウマといえば?“キメラ”だけじゃない「残酷シーン」3選

『鋼の錬金術師』のトラウマといえば?“キメラ”だけじゃない「残酷シーン」3選 (C)PIXTA

完結から約10年が経った今でも人気が衰えず、漫画好きの間で語り継がれている名作『鋼の錬金術師』。中世ヨーロッパ的な世界観を舞台としたファンタジー作品だが、過酷な現実を突きつけてくる〝トラウマシーン〟が多いことでも有名だ。今回は、とくに強烈な鬱展開と言える3つのエピソードを紹介していきたい。

ネットミームとなったあのシーンも

<その1>娘と犬の合成獣(キメラ)
コミックス2巻に収録された第4話『合成獣が哭く夜』は、ファンの中でも有名なトラウマ回だ。エルリック兄弟は〝綴命の錬金術師〟ショウ・タッカーのもとで、衝撃の光景を目の当たりにする。

タッカーは、娘・ニーナと犬のアレキサンダーと共に生活中。ニーナはエルリック兄弟のことを「お兄ちゃん」と慕い、仲良くなっていく。しかしその一方、タッカーは研究に行き詰まり、国家錬金術師の資格が剥奪されるかもしれないと怯える。そこで手を出したのが、幼い娘のニーナとアレキサンダーを材料に合成獣(キメラ)を錬成するという外道な方法だった。

エルリック兄弟はタッカーが生んだ〝人語を話せるキメラ〟を見るが、「おにいちゃ」とキメラに呼ばれた瞬間、その正体に気づいてしまう…。タッカーのマッドサイエンティストっぷりはあまりに狂気的で、非情そのものだ。

この話の発表から20年近く経った今でも、記憶にこびりついているファンは多いよう。ネット上では現在でも《何度読み返してもきつい》《キメラのエピソードはトラウマすぎる》《ハガレンで一番エグい話よな》と語り継がれており、その衝撃の大きさが窺える。

<その2>スカーによるロックベル夫妻殺害シーン
15巻の第61話『イシュヴァールの英雄』では、かつて行われたアメストリス軍とイシュヴァール人の戦争が描かれている。そこで傷の男(スカー)をめぐって、胸クソ展開が繰り広げられることに。

戦争の最中、〝紅蓮の錬金術師〟キンブリーによって、右腕を吹き飛ばされるスカー。彼の兄は弟を助けるため、自分の右腕をスカーに錬成して命を落とす。病院で目覚めたスカーは、自分の腕が兄のものだと気付き錯乱するのだが、そこで彼の治療に当たっていたのがアメストリス人でウィンリィの両親であるロックベル夫妻だった。

ロックベル夫妻は人種関係なく戦争で傷ついた人々を診療しており、聖人のような存在。しかし敵であるアメストリス人を憎むスカーは、そんな彼らを無惨にも殺害してしまう。戦争の理不尽な側面をまっすぐに突きつけてくるエピソードであり、トラウマシーンとしてファンの心に刻みつけられたことは言うまでもない。