『ジョジョASB』は何故“伝説のクソゲー”なのか? 発売即ワゴン行きになったワケ

『ジョジョASB』は何故“伝説のクソゲー”なのか? 発売即ワゴン行きになったワケ

『ジョジョASB』は何故“伝説のクソゲー”なのか? 発売即ワゴン行きになったワケ (C)PIXTA

さまざまな人気作品のゲーム化を手掛けてきた『バンダイナムコエンターテインメント』。そのお粗末なクオリティーから炎上騒動を巻き起こすこともあり、大人気『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの作品もクソゲー扱いされてしまったようだ。

とくに「ジョジョ」ファンのやり玉にあがっているのが、2013年8月に発売された『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』だ。同作はPS3用の対戦格闘ゲームであり、「スタイリッシュ対戦格闘ジョジョアクション」と銘打たれた作品。魅力的なキャラクターを表現するために、オリジナリティーあふれる多彩なシステムが搭載されている。

発売前に公開されたPVのクオリティーが高く、家庭用ゲーム雑誌『ファミ通』クロスレビューでは「バンダイナムコエンターテインメント」のゲームで初めて満点を獲得。事前予約も好調で、メーカー受注本数が50万本を達成したうえ、初週で約42.5万本を売り上げた。

滑り出しこそ順調だった同作だが、翌週から店頭価格は暴落。定価8000円から4000円… 4000円から2000円と値段を下げていく。というのも、ユーザーの手に渡ると同時に数々の問題点が浮き彫りになったからだ。

フルプライスなのにソシャゲ以下? ユーザーから怒りの声が噴出

ユーザーからとくに不評だったのは、課金をしないと快適に遊べない「キャンペーンモード」の存在。このモードは、20分で1つ貯まるスタミナを消費してCPUを探索し、撃破するというシステム。報酬として、5割ほどの確率でキャラクターの衣装などを開放できるカスタマイズメダルが手に入るというものだ。発売前に告知がなかったが、このモードでは課金することでスタミナを追加できるシステムとなっている。フルプライスにも関わらず、ソーシャルゲームと同じような仕様ということで、悪い意味でユーザーを震撼させてしまった。

このモードを選択した際にスピードワゴンというキャラクターが言い放つ「このモードは、エネルギーが溜まっている分だけ、無料で遊べちまうんだ!」というセリフから、ユーザーと「バンダイ」の認識に大きな溝があるのは間違いないだろう。

「キャンペーンモード」だけではなく、同作は格闘ゲームとしても凡作以下。発売当初はほぼ全てのキャラクターに永久コンボがあったり、ネット対戦の際の動作が非常に重いという欠点が。ほかにも、キャラゲーなのにストーリーモードが2~3時間ほどでクリアできるボリュームの薄さなど、問題点を挙げればキリがない。

同ゲームが大炎上したためか、「バンダイ」は今後「ジョジョの奇妙な冒険」のゲームで、有料DLCを廃止すると明言。実際に続編の『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』では廃止されている。また「薄い」と指摘があったストーリーモードも、原作者である荒木飛呂彦の介入によって改善されているのだが、前作の評判が悪すぎたため売上は振るわなかった。

どんな良作を生み出しても、ユーザーに手にとってもらえなければ意味がない。一度失ってしまったユーザーの信頼を取り戻すには、この先まだまだ時間がかかるかもしれない…。

文=城門まもる

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producer / PIXTA

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