アニメ『終末のワルキューレ』海外で大不評!“止め絵”演出に「ただのスライドショー」

アニメ『終末のワルキューレ』海外で大不評!“止め絵”演出に「ただのスライドショー」

アニメ『終末のワルキューレ』海外で大不評!“止め絵”演出に「ただのスライドショー」 (C)PIXTA

6月17日より『Netflix』でアニメ『終末のワルキューレ』の全世界独占配信が始まったのだが、海外のアニメファンからは批判的な声が殺到。日本産アニメの海外展開の難しさを予感させる結果となってしまった。

同アニメは、全人類から選ばれた代表者と全世界の神々が戦う、通称「ラグナロク」を描いたバトルストーリー。北欧神話の神・トールや、中国の伝説的な武将である呂布など、現実世界でも広く知られる神々や英雄が登場する。

そんな『終末のワルキューレ』で現在物議を醸しているのは、ゼウス神とアダムの対決シーン。メリケンサックで武装したアダムとムキムキなゼウスの壮絶な殴り合いが描かれたのだが、アニメーションとしての動きが少なく、いわゆる〝止め絵〟と呼ばれる静止画を多用していた印象だ。

壮絶な殴り合いをテンポ良く見せるための演出なのかもしれないが、海外のアニメファンからは、《制作者は漫画に色をつけてアニメと呼んでいるらしい》《これじゃただのスライドショーだよ》《パワーポイントを使ってアニメを作るのは斬新だね》《この素晴らしいアニメーションを見てくれ! 全然動いてない!》《あまりに動かないアニメーションでがっかりした》といった声が。止め絵を多用したバトルシーンが酷評されていた。

インドではシヴァ神の描写に怒りの声が!?

たしかにゼウスvsアダムの戦闘シーンは、日本のアニメファンが見ても「止め絵が多い」という印象を受けるかもしれない。ただ海外のアニメファンはとりわけ作画に厳しい一面があり、やはりまだまだ「動いてこそアニメーション」という認識が強いのだろう。日本で作られているリミテッド・アニメは、極論〝いかに動かさないか〟を追及した表現技法とも言えるのだが、その辺りの文脈は海外の場合、一部のコアなファンの間でしか共有されていないように思える。

また『終末のワルキューレ』は神々が登場する作品とあって、宗教上の理由で批判する人もいるようだ。作中にはヒンドゥー教のシヴァ神も登場しているのだが、インドではその描写をめぐって一部から反発が。その結果、同アニメはインドのプラットフォーム上から削除される事態にまで発展している。

基本的に宗教に大らかな日本人は、世界中の神々がどのように描かれていようと受け入れる傾向にあるのだが、海外でも配信するとなると話は別。動画配信サービスの充実で日本産アニメのさらなる海外進出が期待されているものの、制作側は新たな困難に頭を悩ませることとなりそうだ。

文=大上賢一

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