歴史的名作『AKIRA』がロシアで配信禁止に! 実は“なろう系”も規制対象だった

歴史的名作『AKIRA』がロシアで配信禁止に! 実は“なろう系”も規制対象だった

歴史的名作『AKIRA』がロシアで配信禁止に! 実は“なろう系”も規制対象だった (C)PIXTA

『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』を始めとして、日本のアニメは世界中で高い人気を誇っている。その一方で、表現規制が厳しい国ではアニメの放送が禁止されてしまうことも。中でもロシアでは日本アニメの規制が激しく、あの伝説級の名作である『AKIRA』も禁止されてしまったようだ。

「AKIRA」は近未来の新首都「ネオ東京」を舞台に、不良少年たちが超能力者をめぐって戦いを繰り広げる作品。グロテスクな描写も含まれることから、日本では映倫により12歳未満の視聴に制限が課されている。ロシアでもこれまで16歳以上対象の作品として公開されていたのだが、「子どもの健康や精神的な発達に害を与える恐れがある」として動画配信サービスでの公開禁止の決定が下された。

過剰反応とも思えるこのニュースに対して、海外のファンからは《この映画はそもそも子ども向けじゃない。理由があってR指定なのに》《「AKIRA」が子ども向けの映画だと思っていたなんて、おかしいんじゃないか?》《これで子どもも大人も海賊版をダウンロードするようになる》《年齢制限を守れば子どもに害はない。けど、役人にとっては禁止する方が簡単なんだろう》といった呆れ声が相次いでいる。

「なろう系」も規制の対象に?

これまでもロシアでは、『DEATH NOTE』や『東京喰種トーキョーグール』などの作品が配信禁止されてきた。規制理由は「暴力的描写」にあるようで、「AKIRA」の禁止リスト入りはその延長線上で起こった出来事なのだろう。

その一方で、4月には『この素晴らしい世界に祝福を!』や『転生したらスライムだった件』といった毛色の違うアニメも禁止リスト入り。こちらは「異世界転生もの」である点が問題となったらしい。

両作の内容について、ロシアの裁判所は「死後の世界を健全に映し出す輪廻転生の思想を促進している」と判断。つまり異世界の存在が魅力的に描かれているため、死後の世界を望む人が増えてしまう…という点が懸念されたようだ。

この決定が報じられた際には、《命の大切さを教える異世界ものもあるのでは…》《異世界転生ものを見て自殺したという話は聞いたことがない。ロシアではよくあることで、私が知らないだけ?》《輪廻転生の部分は大体、話の始めの1%くらいなのに》などと異論を唱える声が続出。だが、キリスト教に輪廻転生の思想が存在しないこともあり、裁判所の決定を支持する意見も上がっていた。

本来であれば、現実では体験できない出来事を楽しめることこそがアニメの醍醐味。子どもに悪影響を及ぼす可能性もあるのかもしれないが、だからといって作品を全否定して禁止することは正しいのだろうか…。

文=野木

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