『鬼滅の刃』への風評被害が止まらない…“ufotable”社長の脱税が混乱を招く

『鬼滅の刃』への風評被害が止まらない…“ufotable”社長の脱税が混乱を招く

『鬼滅の刃』への風評被害が止まらない…“ufotable”社長の脱税が混乱を招く (C)PIXTA

7月9日、人気アニメ制作会社『ufotable』の近藤光代表取締役社長が「法人税法違反」などの罪によって在宅起訴されたことが明らかに。ネット上では『鬼滅の刃』への甚大なる風評被害が巻き起こり、心を痛めるファンたちが続出している。

報道によると「ufotable」はカフェ4店舗の売上を少なく見せ、2015年から3年にわたって約4億4100万円の所得を隠していたとのこと。ほぼ同時期に消費税も免れており、法人税と合わせて約1億3700万円を脱税したという。

とはいえ、今回の件には大きな誤解が広まっている。あたかも『ufotable』及び近藤氏の脱税が新たに発覚したかのような報道が出回っているのだが、実際には2019年から脱税疑惑が報じられていた。その後何度か続報もあった上で、約2年の時を経て在宅起訴にいたったというわけだ。

しかしネット上では、これまでの報道とは別の事件と勘違いする人が続出し、《またユーフォやってるよ。ここ、脱税の常連だな》《ユーフォは技術は優秀なんだけど、この手の話が定期的に出るよねぇ…》《ユーフォまたか…。毎年脱税で話題になる社長。良い作品作ってるのにトップが足を引っ張って勿体ないな》《またユーフォーテーブル脱税してる…懲りないなあ何回目だよ》といった反応が相次いでいた。

なぜか標的となった「鬼滅の刃」

なお2019年の報道では、「ufotable」に関して「『Fate』の制作会社」と報じるメディアが多かった。しかしその後、2019年4月から9月にかけて『鬼滅の刃』を手掛けたことで世間からのイメージに変化があったようだ。今回のニュースに関して、各社はこぞって「『鬼滅の刃』のアニメ制作会社」という表現を行っている。

当然ながら、脱税が行われたのは「鬼滅の刃」アニメ化より前のこと。しかし多くの人が時系列を誤解しているようで、《鬼滅の刃の脱税が発覚して「やっぱりそうなるわな」って思った! 儲かったら税金払いたくなくなるよね》《ヒット作による大きな利益が出て、税金を払うのが虚しくなったか》《鬼滅の刃で意識して調べるやろうから脱税バレるやろ。よくやろうと思ったな》といった声が殺到していた。

脱税が行われたのは事実だろうが、あまりにも誤解が蔓延している今回の騒動。「ufotable」に関しては自業自得かもしれないが、何の非もないのに巻き込まれている「鬼滅の刃」にはさすがに同情を禁じ得ない。

文=大上賢一

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