尾田栄一郎が『鬼滅の刃』に嫉妬!?『ONE PIECE』99巻で修正された表現

尾田栄一郎が『鬼滅の刃』に嫉妬!?『ONE PIECE』99巻で修正された表現

『ONE PIECE』99巻(尾田栄一郎/集英社)

週刊誌に連載される漫画の場合、執筆ペースの都合上、どうしても作画やセリフのミスが発生してしまうもの。単行本化された際には、そうした部分に修正が施されることになる。時にその修正点は興味深く、ファンの間で大きな話題を呼ぶことも…。本稿では、今年6月に発売された漫画『ONE PIECE』の99巻からユニークな修正点を紹介していこう。

ただの偶然? 尾田栄一郎の意図をめぐって議論に

コミックス99巻ではさまざまな点が修正されているのだが、その中で最も話題になったのが第997話のサブタイトル『焔雲』(ほむらぐも)だ。「焔雲」とは、作中でルフィたちが対峙している四皇・カイドウがもつ能力。カイドウは自らの本拠地である鬼ヶ島を「焔雲」で浮遊させ、自由に移動できるという。

そう考えるといたって自然なサブタイトルなのだが、実は『週刊少年ジャンプ』に掲載された際のサブタイトルは『焔』(ほむら)だった。こちらは作中用語として出てきた言葉ではないので、「焔雲」の方がふさわしいと考える読者は当時から多かったようだ。しかもタイミングが悪いことに、この時「焔」という言葉は特殊な意味を帯びていた。

第997話が掲載されたのは、2020年11月のこと。世間では吾峠呼世晴による『鬼滅の刃』が社会現象クラスのヒットを記録しており、アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開真っただ中。そしてこの劇場アニメの主題歌として使用されていたのが、LiSAの楽曲『炎』(ほむら)だったのだ。

さらに「鬼滅の刃」は「ONE PIECE」と同じジャンプ作品であるため、ネット上では作者の尾田栄一郎が嫉妬に近い感情を抱いているのではないか…という邪推が盛り上がることに。そんな空気の中で「焔」というサブタイトルが出てきたため、一部では《タイトルほむら! 尾田先生これもうわざとだろ》《どんだけ意識してんねん悲しいわ》《今回のタイトルは尾田さんなりの鬼滅へのエールでありリスペクト表現でしょ》などと議論が白熱していた。

単行本で「焔雲」に修正されているところを見ると、雑誌掲載時にあえて「焔」にしていた可能性も捨てきれない。もしかすると、本当に「鬼滅の刃」へのエールを送っていたのだろうか…。