『涼宮ハルヒ』ブレーク後に“ライフライン発言”で炎上… レジェンド声優・平野綾の軌跡

『涼宮ハルヒ』ブレーク後に“ライフライン発言”で炎上… レジェンド声優・平野綾の軌跡

『涼宮ハルヒ』ブレーク後に“ライフライン発言”で炎上… レジェンド声優・平野綾の軌跡 (C)PIXTA

昨今は「鬼滅ブーム」を皮切りに、テレビ番組でも声優を見かけるようになった。しかし声優業界は厳しい競争社会。かつてのレジェンド声優が、今ではすっかり忘れ去られた…なんてケースも珍しくない。今回は、その中でもとくに数奇な運命をたどった平野綾の足跡を辿っていきたい。

“ライフライン発言”でアニメ業界から決別…

平野の声優デビュー作は、2001年放送のTVアニメ『おとぎストーリー 天使のしっぽ』。しかし本格的にブレークを果たしたのは、約4年後に放送された『涼宮ハルヒの憂鬱』がきっかけだろう。同作は社会現象クラスの大ヒット作となり、メインヒロイン・涼宮ハルヒ役を演じた平野の知名度を一気に上昇させた。

同年には『DEATH NOTE』や『NANA』などのヒット作にも出演。翌年には、『らき☆すた』の泉こなた役という、もう1つの代表作にも恵まれた。その活躍はアニメ業界で広く認められ、「第1回声優アワード」の新人女優賞などを次々と射止めていく。

まさに人気絶頂の黄金時代だったが、思わぬ出来事によってその地位は崩れていった。事の発端となったのは、2010年8月放送のトーク番組『グータンヌーボ』。そこで平野は過去の恋愛について赤裸々に語り、アイドル声優に幻想を抱いていたファンから反感を買ってしまったのだ。

当時の爆発的人気も相まって、平野のもとには数多くの批判が寄せられることに。そこで平野は自身のブログで、《ツイッターで死ねとか嫌いになったとか書くのやめて。せっかくみんなとのライフラインができたのに》と訴えた。しかし、このライフラインという言葉が火に油を注ぐ結果となる。

平野は「ファンとの繋がりが生活に不可欠である」という意図で、ライフラインという言葉を使ったのだろう。しかし炎上に加担したネットユーザーは、「ファンは金ヅルである」と意味を歪曲し、妄信的信者のことを〝ライフライナー〟と呼ぶ風潮が生まれてしまう。

こうした緊張関係が生まれたのは、当時の平野が尖った芸風だったことも理由の1つだろう。この頃の声優といえば黒髪の大人しいビジュアルをしていることが多く、ファンに媚びた言動をすることが当たり前。ところが平野は茶髪に染め、自分の意見をズバズバと物申すスタイルだった。そこにライフライン発言が重なり、オタクの敵として叩かれるようになったものと考えられる。