『まどマギ』『物語』シリーズの“シャフト”がオワコンに? 新作アニメが次々と爆死…

『まどマギ』『物語』シリーズの“シャフト”がオワコンに? 新作アニメが次々と爆死…

『まどマギ』『物語』シリーズの“シャフト”がオワコンに? 新作アニメが次々と爆死… (C)PIXTA

アニメ業界では、その時代ごとに覇権を握る制作会社があるもの。『化物語』や『魔法少女まどか☆マギカ』などを世に送り出した『シャフト』は、まさしくその時代の覇権そのものだった。しかし最近のアニメファンからは、オワコンの烙印を押されつつあるという。

「シャフト」が最初にブレークを果たしたのは、『ひだまりスケッチ』や『さよなら絶望先生』などを手掛けた2007年の頃だった。その後、2009年に『化物語』、2011年には『魔法少女まどか☆マギカ』と立て続けに大ヒット作を連発。独特の演出によって「安定のシャフト」と支持され、究極の振り向き角度と呼ばれる「シャフ度」は業界に革命をもたらした。

しかし人気が出たことが仇となり、2014年ごろには早くも暗雲が立ち込める。『ニセコイ』、カゲロウプロジェクトの『メカクシティアクターズ』、〈物語〉シリーズのセカンドシーズン『花物語』を一挙にアニメ化したのだが、スケジュールが破綻したのか、作画の安定感にバラつきが出てしまった。とくに「メカクシティアクターズ」の9話は作画崩壊回として有名で、ファンからは黒歴史認定されている。

また、2016年には原作者・羽海野チカたっての希望で『3月のライオン』の制作を担当したものの、話題性はイマイチ。人気原作のアニメ化を次々失敗したことで、アニメファンの信頼は失墜してしまった。

加えて、あらゆる作品で「シャフ度」を使い倒し、演出が代わり映えしないことに不満の声が。マンネリ化したシャフトアニメをめぐって、《くど過ぎる馬鹿の一つ覚えの演出》《シャフト的演出が古い物になった》《物語シリーズが独特な演出にマッチしてたから成功したのであって、他の作品でそれをされても滑るだけ》と厳しい意見があがっていた。

トドメの一撃となった「打ち上げ花火」

覇権だった頃の勢いを失っていった「シャフト」だが、2017年に制作したアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』で、さらなる致命傷を負うことに。

同作は主題歌に米津玄師とDAOKOを起用し、テレビCMなどで散々宣伝を行うなど、公開前から期待感を煽っていた。しかしフタを開けてみると《中身がスカスカで『君の名は。』の二番煎じといったところ》《棒読みアフレコで主人公に感情移入ができない》《宣伝に乗せられてみたけど、何も感じなかった》《打ち上げ花火どこから見てもつまらない》などと酷評が続出。不発に終わってしまった。

ネームバリューがあるためか、その後もFateシリーズの『Fate/EXTRA Last Encore』や西尾維新原作の『美少年探偵団』など、話題作を度々手掛けている。しかし実績は残せておらず、厳しい状況は変わっていない。

とはいえ今でも「シャフト」は、名作を作り上げるポテンシャルを秘めているはず。現在は『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(TOKYO MXほか)の第2期が放送中だが、同作が復活の一手となることを祈りたい。

文=大上賢一

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