『Dr.STONE』206話ついにコンピューター開発へ… カギは“日本発”の技術!

『Dr.STONE』206話ついにコンピューター開発へ… カギは“日本発”の技術!

『Dr.STONE』22巻(作画:Boichi、原作:稲垣理一郎/集英社)

8月10日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併号に、人気コミック『Dr.STONE』の最新話が掲載された。第206話『コンピューターの夜明け』では、いよいよ文明の総決算とも言えるコンピューターの製作がスタート。そこであまりにもマニアックな第一歩が踏み出され、感嘆の声があがっている。

※『Dr.STONE』最新話の内容に触れています

天才数学者・七海SAIを石化からよみがえらせ、コンピューターの発明を目指すことにした石神千空たち。現代的なコンピューターには半導体が必要だが、石の世界では難易度が高いため、断念されることとなった。

その代わり今回浮上したのは、ドーナツ型コンピューター、すなわち「パラメトロン」を使った装置の可能性。これは金属ドーナツに電線を巻き付けただけのシンプルな代物だった。千空はまずパラメトロンを5個作成し、原始的な計算回路を作り上げたのだが、SAIは涙を流しながら「やがてこいつは」「人知を超える」と語る。

今後のロードマップとしては、パラメトロンを〝20万個〟量産し、最終的には「パラメトロン・スーパーコンピューター」が作られる予定とのこと。しかし電線を巻くためには手作業が必要になるため、膨大な人員を確保することが課題になるという。

謎アイテム「パラメトロン」をコアな読者が絶賛?

聞き馴染みがないかもしれないが、実はパラメトロンは日本発の技術。1954年に、当時大学院生だった後藤英一氏によって発明されたものだ。1950年代後半には商用化されており、これをベースとしたコンピューターが何種類も発売されている。「トランジスタ」のような半導体よりも安く丈夫である点がメリットだったのだが、主に性能面などで半導体に劣っていたため短期間で廃れていった。

そんな日本の科学史に残る技術の登場に、ギーク読者も《パラメトロン計算機出てきたのアツい》《パラメトロンでファミコン並みのコンピューター作るとか発想がすげぇ。唆る》《パラメトロン! よく拾ってくるなほんとに。高橋研の後藤さんてところが日本のコンピューター史に残る感じで非常に良い》《まさかパラメトロンが出てくるとは思わなかった》と大喜びしている。

石の世界における半導体開発は、少なくとも10年かかるという目算だった。それと比べると、パラメトロンははやく実用化できるのだろう。しかし材料調達や完成品の輸送を考えると、いくら人海戦術を使っても少なからず時間がかかりそうだ。

千空たちはいかにして、パラメトロンを量産していくのか。コンピューター完成の未来が近づく展開は、ワクワクせずにはいられない。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『Dr.STONE』22巻(作画:Boichi、原作:稲垣理一郎/集英社)

◆過去の「Dr.STONE」レビューはこちら

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