『たけし』に『ミスフル』… なぜかアニメ化されなかったジャンプの人気漫画3選

『たけし』に『ミスフル』… なぜかアニメ化されなかったジャンプの人気漫画3選

『たけし』に『ミスフル』… なぜかアニメ化されなかったジャンプの人気漫画3選 (C)PIXTA

今やそこまで知名度のない漫画も次々とアニメ化されており、メディアミックスのハードルは年々低くなっている印象だ。しかしかつては多少人気があっても、アニメ化されるとは限らない厳しい世界だった。天下の『週刊少年ジャンプ』にも、人気とは裏腹にアニメ化されていない作品がいくつも眠っている。

放送できないネタだらけ? 鬼門だったギャグ漫画

<その1>『Mr.FULLSWING』
〝ミスフル〟こと『Mr.FULLSWING』は、2001年から2006年にかけて連載された作品。物語は野球嫌いの主人公・猿野天国が、マネージャーに一目惚れして野球部に入部するところからスタート。かつて野球の強豪校だった「十二支高校」を舞台として、スポコンとギャグを織り交ぜた独特の物語が描き出された。

その人気からドラマCDや小説も制作されたが、アニメ化はなぜか実現せず。いまだにアニメ化を願うファンも多いが、《今アニメやるにはネタが古いのと危ないのが入り混じりすぎて無理だよね…w》《ミスフルを今アニメ化するならもうギャグパートを鈴木信也先生が一から書き下ろすぐらいしないと完全に無理ゲー》と諦め気味の声も目立つ。

作中には権利関係の難しいパロディーや際どい下ネタなどがてんこ盛り。ただでさえ取り扱いが難しい作品である上、時事ネタも多いので今さらアニメ化するのは至難の業と言えるだろう。

<その2>『世紀末リーダー伝たけし!』
『世紀末リーダー伝たけし!』は、『トリコ』の作者・島袋光年のデビュー作。大人顔負けのヒゲを蓄えた小学1年生・たけしを主人公としたギャグ漫画だ。しかし激しいバトルやリーダーの意味を問うシリアスな要素も相まって、熱狂的な支持を集めた。

同作は「ジャンプ・スーパー・アニメツアー」というイベントでアニメ化されたこともあったが、TVアニメ化にはいたっていない。その理由は、連載中に作者の島袋が「児童買春禁止法違反」で逮捕されたことにあるだろう。同作のタイトルを聞くだけで事件を連想する読者も多く、作品のマイナスイメージを増幅させた可能性は高い。

とはいえ、この事件がなくとも〝小学生なのにオッサン〟という見た目や際どいネタの多さが足を引っ張ったとも考えられる。ある意味では似たところの多い「ジャンプ」のギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』がアニメ化された際には、保護者から猛烈な批判を浴びて「子どもに見せたくない」とこき下ろされていた。そもそも面白いギャグ漫画は、アニメ化することが難しいのかもしれない。