沙都子は二重人格だった!? アニメ『ひぐらし卒』10話に賛否「萎える」「本当によかった」

沙都子は二重人格だった!? アニメ『ひぐらし卒』10話に賛否「萎える」「本当によかった」

『ひぐらしのなく頃に業』3巻(原作:竜騎士07/07th Expansion、漫画:赤瀬とまと/KADOKAWA)

架空の村「雛見沢」を舞台に巻き起こる惨劇を描いたアニメ『ひぐらしのなく頃に卒』(TOKYO MXほか)。8月26日に放送された第10話『祟明し編 其の四』では、これまでヘイトを溜め続けていた北条沙都子を救済するような展開が繰り広げられた。しかし、その内容をめぐって、視聴者の反応は二分されているようだ。

※アニメ『ひぐらしのなく頃に卒』最新話の内容に触れています

今回のエピソードで描かれたのは、これまで悪逆非道の限りを尽くしてきた沙都子の葛藤だ。沙都子は自身の目的のために叔父の鉄平を操ってきたが、今回ついに拳銃によって殺害を試みる。しかし引き金を引いたところ、銃弾は外れてしまう。

銃弾が外れた原因は、沙都子自身にあった。左手が右手を押さえつけ、弾道を逸らしたのだ。沙都子が「逃げて!」と鉄平に言うと、間髪入れずに彼女自身が「はぁ? 逃がすわけないでしょ?」と反論。左右で分裂したような表情を見せると、場面は現世から切り離された世界へとうつる。

その世界にはかつての面影を残した沙都子と、瞳の色が赤い魔女の沙都子の2人が存在。良心のある沙都子は、泣きながら「もうやめて」「おじさまも誰も、もう殺したくないの」と魔女の沙都子に立ち向かうが、返り討ちにされてしまう。そして雛見沢に場面が戻ると、魔女の沙都子が鉄平を殺害するのだった──。

沙都子の評判が爆上がり? 一方で「展開が雑」という意見も…

これまでヘイトを集めるだけの沙都子だったが、今回のエピソードでその評価が一転。悪事を行おうとする魔女の沙都子が分離したことで、沙都子が完全な悪ではなかったことが判明したからだ。さらに善の沙都子は鉄平を守りたい一心で、魔女となった自身の醜い心に立ち向かっている。

結果は敗北してしまったものの、初期の沙都子が好きなファンは、ふたたび好意的な気持ちを抱いたようだ。SNSなどでは《今まで散々邪悪だと罵ってきた「北条沙都子」が別の存在と分かっただけでも謎の安堵感を得られた…。あの魔女はもはや沙都子ではない》《沙都子ヘイトしてたやつ反省しろよ! これが本性じゃないんだよ!!》《魔女にすべての悪を押し付けて本当の沙都子を守ってたのは良かった。本当によかったよ沙都子》といった声が満ちあふれていた。

ただ、今回の展開は突然キャラクターが「二重人格」だと判明したようなもの。これまで巻き起こしてきた惨劇の責任が、完全に免除されてしまうというのも都合がいいように感じてしまう。実際に視聴者の間でも、《赤目の沙都子に全部の責任を押し付けるのは、何か釈然としませんね…》《闇の沙都子が生まれたのは光の沙都子の責任でもあるし、闇に全部押し付ける終わり方はしないで欲しいな》《ちゃんと罪を赦す過程を描いて欲しい。魔女の沙都子切り離したからノーカンはちょっと萎える》といった意見があがっている。

人格の分裂によって沙都子の悪者イメージをなかったことにするのか、それとも何らかのかたちで贖罪を描いていくのか。「ひぐらし」シリーズ始まって以来の難問がこの先に待ち受けているかもしれない。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『ひぐらしのなく頃に業』3巻(原作:竜騎士07/07th Expansion、漫画:赤瀬とまと/KADOKAWA)

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