『アズールレーン』公式の“地球とは関係ない”声明にツッコミ「唐突な予防線で草」

『アズールレーン』公式の“地球とは関係ない”声明にツッコミ「唐突な予防線で草」

『アズールレーン』公式の“地球とは関係ない”声明にツッコミ「唐突な予防線で草」 (C)PIXTA

9月9日、人気アプリゲーム『アズールレーン』の公式ツイッターが、同作を特定の政治的主張に結びつけることを禁止。さらにはキャラクターや舞台設定などが「地球」とは関係ないという声明まで放ち、ネット上でツッコミの声が相次いでいる。

「アズールレーン」は、中国発の人気シューティングゲーム。「赤城」や「エンタープライズ」など、実在の戦艦をモデルとした女性キャラクターが大きなウリだ。そんな同作において、なぜ「地球」との関係を否定する必要があったのだろうか。

一説によれば、中国において「アズールレーン」のキャラクターをアバターとして活動していた人物が、特定の政治的主張を行っていたことが原因とのこと。また過去には、同作のキャラクターソングのジャケットイラストが政治的主張に用いられたこともあったという。

問題のイラストは、ユニコーンというキャラが「6作目のキャラソン」であることを示すため、両手の指で数字の6を現していたもの。しかしこれを香港の民主派が、「五大訴求、缺一不可」(5つの要求、1つも譲らない)という主張を示すシンボルとして転用したのだ。

その時に引き続き、運営はあらためて政治的主張との結びつきを否定することになったのだが、より強いメッセージを放つ必要があると考えたのだろう。とはいえ「地球」との関係を否定するツイートはさすがにシュールな印象があるため、ネット上では《唐突な予防線で草》《地球とは関係ないっていっても、史実になぞった物語や人物だらけじゃん》《公式コンテンツを利用した政治的主張は厳禁だけでよかったんじゃないか》などとネタにされている。

中国から姿を消した『あつまれ どうぶつの森』

他にも香港では、ニンテンドースイッチにて発売中の人気ゲーム『あつまれ どうぶつの森』も政治的主張に利用されていた過去がある。香港民主派の秘書長が、自分好みの衣服やパネルを作成する「マイデザイン」という機能を活用。香港政府と中国政府に向けた抗議活動のスローガンなどを、ゲーム内で打ち出したのだ。しかしその主張内容に目を付けられてしまい、中国国内のECサイトで「あつまれ どうぶつの森」が検索できなくなるという事態を招いた。

ちなみに、これらの事例は2019年から2020年にかけて香港で起きた「香港民主化デモ」の一環。新型コロナウイルスの流行を受けて、香港民主派が香港政府・中国政府に向けた抗議活動の場をゲームやSNSに移したことが原因だ。

民主化を訴える人々と政府との対立が激化する中、今月には中国の大手インターネット通販業者「京東集団」が、専用機器を使うゲームソフトの一部取り扱いを停止することを発表。その中には「あつまれ どうぶつの森」の他、『スーパーマリオメーカー』や『ウイニングイレブン』も含まれているという。

中国における政治活動はゲームの世界に場所を移しつつあったが、最近ではそこでも徹底的な規制が行われている。中国のオタクたちはこの状況に何を思うのだろうか…。

文=大上賢一

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