尾田栄一郎『MONSTERS』に写植ミス!? 25年以上発覚しなかった謎の一コマ

尾田栄一郎『MONSTERS』に写植ミス!? 25年以上発覚しなかった謎の一コマ

尾田栄一郎『MONSTERS』に写植ミス!? 25年以上発覚しなかった謎の一コマ (C)PIXTA

漫画『ONE PIECE』の100巻発売を記念して、作者・尾田栄一郎による初期の読み切り『MONSTERS』がボイスコミック化された。ファンの間では伝説の短編として名高い同作だが、ここにきて、まさかの失態が判明してしまったらしい。

「MONSTERS」は1994年に『週刊少年ジャンプ増刊』で発表された作品。土地を壊滅させるほどの力をもつ竜が存在する世界で、主人公の侍・リューマの活躍が描き出されていく。なおリューマは「ONE PIECE」の世界にも名前を残しており、いまだに多くのファンから注目を集めている。

ミスが見つかったのは20ページ目、街の人々が竜の襲来をリューマのせいだと責めるシーンだ。左端の女性の口元をよく見ると、漢字の「任」らしき文字が不自然に配置されている。これはおそらく紙の原稿を切り取った紙片の一部が除去されず、張り付いたまま掲載されてしまったもの。実際、2コマ後にあるリューマとシラノの会話を見てみると、吹き出し中の「責任の」という文字が一部削れている。

ここにきて発覚した写植ミスの存在に、ネット上では《短編集持ってるけど気づかなかったわ》《こんなの普通分からないだろ…》《マジだ! アナログ原稿ならではの写植ミスって感じ》といった声が相次いでいた。

ちなみにYouTubeに投稿されたボイスコミックでも、このコマは修正されていない。発表から約27年が経っているが、おそらく作者も編集部も今までまったく気づいていなかったのだろう。

シュールな誤植は伝統芸?

実は「ONE PIECE」では、これまでにいくつも伝説的な誤植が生まれてきた。たとえば有名なものとしては、第956話『ビッグニュース』に登場したコビーの階級ミスが挙げられるだろう。『週刊少年ジャンプ』掲載時は「少将」となっており、コビーのスピード出世に読者が盛り上がったのだが、コミックスでは本来の階級である「大佐」に修正されている。

他にも、コミックス86巻ではシャーロット・カタクリの「悪魔の実」をめぐってトラブルが発生。彼の能力「モチモチの実」は普通に考えれば超人系(パラミシア)にあたるのだが、本誌では自然系(ロギア)として紹介されることに。もちろん、これはたんなる誤植だったのだが、「モチモチの実はロギアの一種」と信じた考察勢は無駄に頭を悩ませることとなった。

「MONSTERS」の写植ミスはこうした誤植とは異なり、とくに読者を混乱させるものではなかったことが幸い。とはいえあまりに特殊な顛末のため、伝説的なミスとして後世に語り継がれていきそうだ…。

文=野木

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