『呪術廻戦』アンチ急増中? オワコン扱いされる“ツッコミポイント”は…

『呪術廻戦』アンチ急増中? オワコン扱いされる“ツッコミポイント”は…

『呪術廻戦』16巻(芥見下々/集英社)

今年12月に劇場アニメの公開が決定しており、ますます注目を集めている漫画『呪術廻戦』。いまや『週刊少年ジャンプ』の看板作品の1つであることは確かだが、ネットの一部では掲載順が振るわないことを理由にオワコン扱いする人々も存在するようだ。

「ジャンプ」では読者アンケートが強い影響力をもち、掲載順が上位であるほど人気が高いというのが定説。「呪術廻戦」も一時期はトップ5の常連だったのだが、9月13日に発売された「ジャンプ」41号では、読み切りを除いて11番目に掲載されていた。

ここ最近の「呪術廻戦」は掲載順が落ち込むことが多く、前々回は13番目という結果。全盛期に比べると落ち込んでいるため、《呪術廻戦オワコンになってて草。掲載順もめっちゃ後ろになってて嬉しい》《呪術廻戦はボロが出てきたな。オワコンじゃない面白いだろとか言ってる人は掲載順見たか? アンケが全てなんだよ》といった声もちらほらあがっている。

しかし「呪術廻戦」の掲載順が上位だったのは、2020年10月ごろから一定期間の話だ。これはTVアニメ化により人気が上振れしていたことや、編集部からのプッシュによってブーストがかかっていたからだと思われる。もともとグロテスクな描写が多く、コアなファン向けの作風だったため、本来の掲載順は中盤が定位置。現在はたんにブームがひと段落しているだけだろう。

また、掲載順はアンケートだけでなく、編集部が推したい作品や原稿の納期などにも左右されるそう。作者の芥見下々が体調不良で長期休載を余儀なくされた経緯もあるので、今はプッシュすべきでないと判断されているのかもしれない。

なぜアンチが急増しているのか

どういった理由であれ、毎週のように掲載順をあげつらう行為はかなり異様。なぜこうした動きが活発なのか。その理由の1つとして、オマージュに嫌悪感を抱く人々の存在が考えられる。

「呪術廻戦」は『HUNTER×HUNTER』や『BLEACH』などの作品を頻繁にオマージュしていることで有名。これらの作品のファンから支持されることもあれば、パクリとして反発する人も現れていた。

それに拍車をかけたのが、作中で登場した「うずまき」という技だ。技のデザインはホラー漫画家・伊藤潤二の代表作『うずまき』が引用元となっているのだが、あまりにもそっくりだったため批判の声が噴出。また、コミックス16巻で、作者が事後承諾で伊藤に許可を取ったと発言していたことから、物議を醸すこととなった。

もともと漫画やアニメなどは、他のジャンルと比べてオマージュに冷ややかな目線が向けられがち。水面下で反感が高まった結果、掲載順の動きにまでも野次が飛ぶようになったのだろう。根拠のない批判が飛び交うことで、建設的な意見が埋もれないといいのだが…。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』16巻(芥見下々/集英社)

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