『ゴールデンカムイ』297話 鯉登少尉vs永倉新八… 死亡フラグ乱立に「やめてくれ」

『ゴールデンカムイ』297話 鯉登少尉vs永倉新八… 死亡フラグ乱立に「やめてくれ」

『ゴールデンカムイ』27巻(野田サトル/集英社)

11月18日発売の『週刊ヤングジャンプ』51号に、サバイバルバトル漫画『ゴールデンカムイ』の第297話『五稜郭脱出』が掲載。勇ましい薩摩隼人として人気を集める鯉登少尉に死亡フラグが立ち、読者たちに不安を抱かせているようだ。

※『ゴールデンカムイ』最新話の内容に触れています

いまだ終わりの見えない五稜郭戦のさなか、北側の馬小屋が燃えて煙が立ち上ることに。その煙は白石由竹が脱出の合図として立てたもので、杉元佐一たちも行動を開始する。

しかし煙を不審に思った鯉登少尉は、すぐさま白石が向かいそうな場所に移動。兵士で囲わせることで脱出を阻止するが、その瞬間にさっそうと永倉新八が現れる。永倉は兵たちを一掃すると、鬼気迫る表情で鯉登少尉と向かい合い、「薩摩の芋侍」と一喝するのだった──。

鯉登少尉と永倉という実力者同士が対面し、熱い展開を迎えた今回のエピソード。しかし永倉は「新選組」最強剣士との呼び声も高いため、その標的となった鯉登少尉の死を連想する読者も多かったようだ。ネット上には読者から、《鯉登ここで退場とかやめてくれよ…》《鯉登は死ぬことはないだろと思ってたが、永倉と対決なら分からんな》《鯉登もガムシン相手ならやばいか?》《鯉登もここまでか(涙)》といった絶望の声が続出している。

現実に忠実なのか? 永倉VS鯉登の行方はいかに…

また、読者たちが鯉登少尉の身を案じているのは、史実との関係も影響しているだろう。同作では土方歳三をはじめとして、歴史上の有名人物が何人も出てくるが、ほとんどが史実に沿った設定となっている。そして現実の永倉は1915年まで生き延びており、最後は虫歯で亡くなったとも言われているため、五稜郭戦で死亡するとは考えにくい。

だとすると、鯉登少尉との戦いでは永倉に軍配が上がるようにも思える。なにより永倉にとって、薩摩出身の鯉登少尉は「戊辰戦争」の仇敵でもあり、壮絶な憎しみを抱いているような節も。このまま激情に従い、鯉登少尉を撃滅するのかもしれない。

だが、鯉登少尉にも生存の光明は存在する。というのも鯉登少尉のモデルとも言われている最後の第七師団長・鯉登行一は、1970年代まで生き延びた上、陸軍中将の階級でこの世を去っていた。そう考えると鯉登少尉も永倉もここでは死なず、戦いがうやむやになる可能性もあるだろう。

同作では人気キャラクターでも容赦なく死亡するため、決して油断はできない。むしろこの展開ならどちらかが死亡するとしか思えないのだが、何らかの奇跡が存在することを願うばかりだ。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『ゴールデンカムイ』27巻(野田サトル/集英社)

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