『温泉むすめ』に対抗するも… フェミニストのオリキャラが愛されてしまう

『温泉むすめ』に対抗するも… フェミニストのオリキャラが愛されてしまう

『温泉むすめ』に対抗するも… フェミニストのオリキャラが愛されてしまう (C)PIXTA

SNS上で『温泉むすめ』騒動が過熱する中、とあるツイッターユーザーがオタクサイドへの嫌がらせとして〝玉袋ゆたか〟というキャラクターを創造。しかし作者の意図に反して思わぬ人気が出てしまい、ややこしい事態になっているようだ。

有名フェミニストがツイッター上で批判的に取り上げ、女性の性的搾取などと問題視された「温泉むすめ」。たとえば小野川温泉をモチーフにした小野川小町というキャラクターには、「布団に入ると妄想が爆発して『今日こそは夜這いがあるかも』とドキドキしてしまい、いつも寝不足気味」という設定があったのだが、騒動を受けて現在は修正されている。

玉袋ゆたかはそんな「温泉むすめ」へのカウンターとして、あえてミサンドリーな表現で描かれたキャラクター。その設定には「キム〇クや福山〇治似のイケメンがYOBAIに来るんじゃないかと妄想しては金玉をキュンキュンさせている」といった、「温泉むすめ」への当てつけのような文言が記されていた。

憎まれるために生まれ、愛された玉袋ゆたか

つまり玉袋ゆたかは男性に嫌われるためのキャラクターとして作者が生み出した「温泉むすこ」なのだが、見た目は普通にかわいらしい美少年だったため人気が爆発。SNSなどでは、《玉袋ゆたか普通にかわいくて好き》《生まれた経緯はどうあれ玉袋ゆたかのデザインは良いと思う》《男の娘としての完成度が高い》《玉袋ゆたかってネーミングセンスが神》《玉袋ゆたかの新刊、保存用と布教用に2冊欲しい》といった絶賛の声があがっていた。

しかし作者本人としては玉袋ゆたかの人気は不本意だったようで、玉袋ファンからは《玉袋ゆたかくんええやん、て褒めたらブロックされた》という報告も。どうやら玉袋ゆたかは本来嫌われるはずだったオタクたちに愛され、そして自分を生み出した創造主に見捨てられつつあるようだ。

ちなみに「温泉むすこ」といえば、すでに『美男高校地球防衛部LOVE!』というアニメ作品がある。同作は2015年に第1期が放送されたのだが、キャラクターの名前は「箱根有基」や「由布院煙」など温泉地が由来。みな「眉難高校」という学園に通う男子高校生で、美少年ばかりだ。こちらの方が玉袋ゆたかより、「温泉むすめ」のカウンターとして相応しいかもしれない。

今後、玉袋ゆたかはどのようにキャラクターとして成長していくのだろうか。男性オタクに嫌われるという本来の役割は果たせなかったが、幸せな道をたどることを祈るばかりだ。

文=大上賢一

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