『ゴールデンカムイ』298話ついにソフィアも… アシリパへの“母性”に涙「真の愛だ」

『ゴールデンカムイ』298話ついにソフィアも… アシリパへの“母性”に涙「真の愛だ」

『ゴールデンカムイ』27巻(野田サトル/集英社)

11月25日発売の『週刊ヤングジャンプ』52号に、大人気サバイバルバトル漫画『ゴールデンカムイ』の第298話『ウイルクの娘』が掲載された。作中ではアシリパと、反体制ゲリラ組織の指導者ソフィア・ゴールデンハンドとの掛け合いが描かれ、感動の声が続出している。

※『ゴールデンカムイ』最新話の内容に触れています

「第七師団」の鶴見中尉に見つかり、猛追されるアシリパ。ギリギリのところで馬に乗って駆け付けた杉元佐一に助けられ、白石由竹も合流して五稜郭からの脱出を試みる。

杉元一行が脱出ルートに定めた五稜郭の北口では、ソフィアが兵士と戦っていた。そこで杉元たちは一緒に逃げるように説得するものの、ソフィアはアシリパを安全な場所に逃がすために奮闘。そしてアシリパに対して「ウイルクの愛する娘!!」と声をかけ、「でも…未来はあなたが選んで!!」とエールを送るのだった。

その後、追ってきた鶴見中尉に撃たれ、ついにソフィアまでもが撃沈。悲しい別れとなったが、散り際に放ったアシリパへの言葉には多くの読者が胸を打たれたようだ。ネット上では《ソフィアのセリフ良かったな…》《ソフィアの言葉に泣いてしまった。ソフィアありがとう》《作中であまり描かれない母性を、強く逞しく戦い生きてきたソフィアが体現してくれたのには驚いた》《母性とは程遠いように思えた人から出たあの言葉こそ、真の愛だと思う》などと感動の声が続出している。

愛しきものの娘・アシリパを守るために

ソフィアは作中でも珍しく、アシリパの父・ウイルクを深く知っている人物。かつてウイルクやキロランケと共に、ロシア皇帝の暗殺を遂行した過去をもつ。現在こそ武骨で強靭な肉体の圧倒的強キャラなソフィアだが、昔は絶世の美女としてウイルクやキロランケを虜にしていた。

そんなソフィアはウイルクと行動を共にしていくうちに、彼へ恋心を抱くように。ウイルクが網走監獄で死んだことを知った際には、涙をこぼす一幕もあった。おそらくは今でもウイルクを愛していたのだろう。そのため、愛娘であるアシリパに彼の面影を重ね、その未来を案じるようなメッセージを送ったのではないだろうか。

同作は金塊をめぐる戦いを描いているため、人間の欲望を描いたシーンが頻繁に登場している。また女性キャラが少ないことも相まって、母性などの面を感じさせる描写が極端に少ない。しかし今回のエピソードではソフィアを通じて、女性から女性への愛が見事に表現されていた。

しかもソフィアはアシリパを、たんなるウイルクの形見として見ていたわけではない。「未来はあなたが選んで」と、自由な生き方を肯定する言葉を放っていたからだ。ソフィアの心はまさしく無償の愛と呼ぶにふさわしい美しさと言えるだろう。

激化する五稜郭の戦いは、一体どこへ向かうのか。ここから先、目が離せない展開が続きそうだ。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『ゴールデンカムイ』27巻(野田サトル/集英社)

◆過去の「ゴールデンカムイ」レビューはこちら

【あわせて読みたい】