『ONE PIECE』ジンベエの“仁義”は本物なのか?「コバンザメ」扱いする読者も…

『ONE PIECE』ジンベエの“仁義”は本物なのか?「コバンザメ」扱いする読者も…

『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)

作者・尾田栄一郎が任侠ものを好んでいることもあり、『ONE PIECE』では“仁義”を重んじるキャラクターが多数登場する。最近「麦わらの一味」の仲間となったジンベエは、それを体現するような人物だ。しかし一部の読者からは、その信条に疑問の声が上がっているという…。

ジンベエは誰よりも仲間を大切にし、義理・人情を重んじてきた。エースが大切にしていたルフィのことを命がけで守ろうとしたり、ビッグ・マムの圧力に負けず「麦わらの一味」に加入したりと、その行動は一貫しているように見える。

最近では、第991話『死なせてくれ!』にて印象的なシーンが。ドレークが「百獣海賊団」から寝返り、ルフィに共闘を願い出たところ、ジンベエは「海賊の世界にも仁義はあるぞ!」と一喝してみせた。

一見筋の通った発言のようだが、ここにツッコミどころを見出す人も少なくない。というのもジンベエは、これまで分かっている範囲だけでも6つほどの組織を転々としてきた。その振る舞いに対して、“仁義”を疑う声が上がっているのだ。

“転向”続きだったジンベエのキャリア

では実際に、ジンベエが辿ってきたキャリアを見てみよう。彼はもともと「リュウグウ王国」の兵士だったが、フィッシャー・タイガー率いる「タイヨウの海賊団」に乗船。フィッシャー・タイガーが死ぬと、今度は「七武海」に加入することとなった。

「七武海」はご存じの通り、海軍の狗みたいなもの。だがジンベエは「白ひげ海賊団」とも密接な関係があり、エースの処刑が決定した際には海軍に反抗。白ひげへの仁義を通したとも言えるが、「七武海」の立場は完全に無視していた。

さらに白ひげの死後には、魚人島を守るために「ビッグ・マム海賊団」の傘下に。少なからず恩恵を受けていたはずだが、その後は「麦わらの一味」に転身したという流れだ。一応正面から義理を通してはいるのだが、所属が変わった回数でいえば作中でもトップクラスだろう。

こうした変遷が気になってしまう読者からは、《ジンベエの抱えてる仁義ガバガバすぎ笑》《実際、海賊一のコウモリ野郎だよね》《作中もっとも掌返してるのでは?》《現代社会でもここまで転職しない》《もはやジンベエザメというよりコバンザメ》といった意見が上がっている。

とはいえ、どの時期の転身にもしっかりとした理由があり、軽々と所属を変えているわけではないことも確か。守りたい相手が多すぎることから、逆に自分の立場が縛られてしまったのかもしれない。

「麦わらの一味」がジンベエにとって、“終の棲家”になることを祈るばかり。今後、本物の仁義を見せてくれることに期待したい。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)

【あわせて読みたい】