『呪術廻戦』虎杖悠仁の“降板”を望む声…「本編も乙骨が主人公な方が面白い」

『呪術廻戦』虎杖悠仁の“降板”を望む声…「本編も乙骨が主人公な方が面白い」

『呪術廻戦』18巻(芥見下々/集英社)

昨年12月に公開され、大ヒットを記録している映画『劇場版 呪術廻戦 0』。その人気を押し上げているのは、主人公・乙骨憂太の魅力に他ならないだろう。それが災いしてか、一部では「呪術廻戦」本編の主人公交代を望む声も上がっているようだ。

現在『週刊少年ジャンプ』で連載されている「呪術廻戦」本編から見ると、「劇場版 呪術廻戦 0」は前日譚にあたるストーリー。しかし映画と本編では主人公が異なっており、虎杖悠仁ではなく乙骨をめぐる物語が描かれている。

乙骨は幼い頃に亡くなった幼なじみ・祈本里香の怨霊に呪われており、自らの死を望んでいた。しかし五条悟の推薦によって、「呪術高専」に入学。里香を祓うため、呪術師として研鑽を積む彼の前に、イレギュラーな事件が巻き起こる──。

“愛と呪い”をめぐる世界観は魅力に満ちており、多くの観客を惹きつけている模様。乙骨を推している人の間では、《呪術廻戦は早く主人公を乙骨に交代させよう》《本編よりおもろかった。虎杖くんより乙骨君の方が呪術って感じするし、主人公交代しよや》《絶対本編も乙骨が主人公な方が面白いだろ》と、主人公の“交代”を求める声すら上がっている。

性格・術式・目的…乙骨が人気を集める理由は?

そもそも乙骨と虎杖の人物像は、対極と言ってもいいほどにかけ離れている。まず乙骨は、黒髪で大人しそうな見た目の通り、気弱で体も軟弱だった。それに対して虎杖は明るい髪色で不良っぽく、性格も外向的だ。もともと人間ができている虎杖より、弱々しい姿からの成長を描かれた乙骨の方が、共感を得やすいのかもしれない。

なにより、2人は呪術師としての戦い方が正反対。乙骨はいかにも“能力バトルもの”の主人公らしく、固有の能力を使って戦いを繰り広げる。しかし虎杖は術式を使えないため、シンプルな肉弾戦がメイン。バトルシーンが単調になってしまうという点で、不満を感じる読者も少なくない。

また、過去や背景が謎に包まれている虎杖と違って、乙骨のエピソードはほぼ映画で明かされている。その点でも感情移入を誘いやすいのだが、逆にいえば物語の主人公としては限界があると言えるだろう。

虎杖を主人公にすることで、初めて見えてくる物語もあるはず。今後の活躍で、“劇場版ひいき”の読者たちを虜にしてくれることを期待しよう。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』18巻(芥見下々/集英社)

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