
『名探偵コナン』100巻(青山剛昌/小学館)
アニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)の第1034話『太閤名人の将棋盤(妙手編)』が、1月15日に放送された。ごくまれにしか作中に登場しないマニアックなキャラが姿を現したことで、ネット上で大きな反響を巻き起こしている。
※アニメ『名探偵コナン』の内容に触れています
棋士・羽田秀吉が将棋の勉強会を行っているマンションで、参加者の源田安清が殺害される事件が発生。現場に到着した高木刑事と佐藤刑事は、他の参加者3名を調ベ上げる。どうやらこの騒動は、錦戸公春棋士の殺害事件から続く“連続殺人”らしい。
さらに今度はマンション付近で、殺された人々と面識のある岸本雄平棋士の自宅に火の手が。高木刑事と佐藤刑事が現場に向かうと、先に到着していた弓長警部が状況を説明する──。
殺された棋士のそばには、脚が2本切られた将棋盤があったんだ。
八百長疑惑で失踪中だった別の棋士が遺体で発見された現場にも脚が切られた将棋盤があったことから、警察の人は連続殺人と考えているみたいで…。
TVアニメ『名探偵コナン』「太閤名人の将棋盤(妙手編)」
このあとすぐ! pic.twitter.com/LC4PJBxMQc— 江戸川コナン (@conan_file) January 15, 2022
この弓長警部こそ、今回のエピソードで話題を呼んだレアなキャラクター。彼は警視庁刑事部捜査一課火災犯捜査1係に所属している警部であり、かつて火災犯係に所属していた毛利小五郎の元上司でもある。原作やアニメ版でも十数話ほどにしか登場していないため、まさに「名探偵コナン」屈指のレアキャラと言えるだろう。
突然のレアキャラにファン大興奮!?
かつては「黒の組織」のバーボン候補として疑われていたこともあるが、弓長警部はそこまで存在感の強い人物ではない。アニメでは数年ぶりの登場となるため、存在を忘れていたという人も多いはずだ。
しかし熱狂的なファンたちはすぐさま彼に気づいたようで、ネット上では《弓長警部~! めっちゃ久しぶりに登場じゃん、嬉しい!》《お久しぶりです、弓長警部!! 火事場ではお馴染みのお顔ですね…!》《「火事オヤジ」こと弓長警部、お久しぶりです》《やっぱ弓長さん出てきましたか 原作でも久々かな》《弓長警部3年半ぶりの登場!!》《地味に弓長警部好きだからお久しぶりに見れて嬉しかった…》といった歓声が殺到している。
また弓長警部の登場もレアではあるが、今回のエピソードではもう1つ珍しい描写が。それはコナンが事件の真相を、FBI捜査官・赤井秀一に連絡した時のこと。その場に父親の工藤優作と母親の工藤有希子も居合わせていたのだ。
3人には接点があるものの、一緒にいる場面が描かれることは多くない。そのため一部の視聴者からも、《赤井さんと工藤夫妻が一つ屋根の下で暮らしてるの興奮してしまう》《あらためてみるとこの顔ぶれ凄すぎるわwww》と興奮の声が上がっていた。
弓長警部に工藤夫妻、それに赤井まで登場した豪華なエピソード。次にいつ“レアキャラ祭り”が起きてもいいように、放送をチェックしておこう。
文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『名探偵コナン』100巻(青山剛昌/小学館)