
『オーバーウォッチ2』は絶望的? セクハラ騒動&買収で世界的ゲーム企業が大揺れ (C)PIXTA
『オーバーウォッチ』や『ディアブロ』シリーズなど、数々の人気ゲームを世に送り出してきたゲーム会社『アクティビジョン・ブリザード』。昨年から同社はセクハラ問題で揺れていたが、つい先日に80名の処分を発表して話題になっている。
アメリカ・カリフォルニア州の「公正雇用住宅局(DFEH)」が訴訟をしたことで明るみになった、「アクティビジョン・ブリザード」のセクハラ問題。男性従業員が女性従業員に対して性的暴力を連想させる言葉を投げかけていたことや、男女間で待遇の格差が生じていたことなどが調査結果で判明した。
そして今年1月17日、「アクティビジョン・ブリザード」はセクハラ問題に関わったと見られる80名の従業員を退社、または懲戒処分にしたと発表。日本のゲームファンにとっても関心の高いニュースだったようで、SNSなどでは《これ会社建て直せるのか?》《セクハラに関与した奴が80人以上もいて解雇しないといけなかった時点で企業として終わってる》《マジでブリザードどうなっちまうんだ》《ブリザードセクハラ部門解体かあ》といった声が上がっていた。
「オーバーウォッチ2」はどうなる?
ちなみに同社の代表作「オーバーウォッチ」にはマクリーというキャラクターが存在するのだが、その名前はセクハラ問題で解雇された従業員、Jesse McCree氏にちなんで名付けられていたという。
結果としてマクリーの名前は「コール・キャスディ」に変更されたものの、いまだにゲームファンの間では「セクハラしマクリー」などと揶揄されている。「オーバーウォッチ」は“ヒーロー”たちが戦うゲームなので、尚更セクハラによるイメージダウンは致命的だ。
そうなると「オーバーウォッチ」プレイヤーが気になるのは、発売が予定されている新作「オーバーウォッチ2」のこと。ゲームデザイナーなども今回のセクハラ問題で解雇されていることから、《これまたOW2の発売が延びるやつじゃん》《OW2はもうダメな気がしてきた》《OW2が怪しくなってきたな》《どうなるおれたちのOW2》といった声も上がっている。
しかしつい先日、アメリカの『マイクロソフト』社が「アクティビジョン・ブリザード」を約7兆8800億円で買収したと発表。このニュースに触れ、《OW2に一筋の希望か?》と期待するファンもいるようだ。
窮地を乗り越えて、昔のような人気ゲーム会社の座に戻ってくれることを願いたいところ。世界は──ヒーローを待っている。
文=大上賢一
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