
『カイジ』ソシャゲが低クオリティーでざわ…ざわ…“地下労働”で作られた疑惑も浮上 (C)PIXTA
ギャンブルに狂わされた男たちの生き様を描く『カイジ』シリーズのスマートフォンゲーム『カイジ -闇の黙示録-』がローンチされた。しかし、そのクオリティーが予想をはるかに下回るものだったため、SNS上では非難を通り越した“大喜利”合戦が行われている。
「カイジ」シリーズは、多額の負債を抱えた伊藤カイジが命を懸けたギャンブルに挑む、福本伸行による漫画。極限状況における勝負の駆け引きや、予想を裏切る展開によって人気を博してきた。今回リリースされた「カイジ -闇の黙示録-」は、そんな同作のギャンブルを実際に体験させてくれるゲームだ。
本日1月20日(木) 18時頃よりゲームアプリ「カイジ.闇の黙示録」が公開されます。
この度のリリースには予定しておりました全てを入れ込む事は叶いませんでしたが、新たな内容などをご紹介しつつ順次更新を行って参ります。
応援のほど宜しくお願い致します。#カイジ #闇黙 pic.twitter.com/Fktxzuga1u
— カイジ -闇の黙示録- 公式 (@KAIJIYAMIMOKU) January 19, 2022
ところが、そのクオリティーはツッコミどころ満載。まずゲームを起動すると、画質の粗いタイトルロゴに、平成時代にネット上で大流行した「Flash」を思わせるオープニングムービーが始まる。内容もお察しのとおりで、すぐさま話題が広まっていった。
実際にプレイした人の間では、《帝愛の地下から出てきた人が即作ったゲーム》《債務者か利根川班に作らせたと言われたら納得》《マジで開発者がタイムスリップしてきたんじゃないかって疑うレベル》《昔のインターネット》と、もはや大喜利状態となっている。
ゲーム自体も駄目っ…!
もちろん、問題はオープニングだけではない。ストーリーモードなどは実装されておらず、「ガイダンス」も現在準備中。ゲームの説明などはほぼナシの状態からスタートすることに。
一応、作中に登場した「Eカード」や、トランプゲームの「ハイ&ロー」「ブラックジャック」などのミニゲームを遊べるのだが、当然のようにバグまみれ。ミニゲームの「ブラックジャック」は、相手の手札が見えるというヌルゲー仕様となっていた。
ユーザー名入力ではなぜか「HTMLタグ」が有効で、たとえば文字サイズを大きくするタグをユーザー名に入れておくと、画面いっぱいに巨大化。この問題もユーザー間で知れわたっており、所持金ランキングの画面をスクロールすると、時折巨大なユーザー名が出現する。
他にも、お金を儲けすぎるとゲームがクラッシュする現象など、遊べば遊ぶほどツッコミどころを見つけられる斬新な内容だ。ただ、公式ツイッターによると、《引き続き調整および更新の方を随時行なって参ります》とのこと。バグ満載の「カイジ -闇の黙示録-」を楽しめるのは、今だけかもしれない。
文=野木
【画像】
Benzoix / PIXTA