『Apex』は超えられない!? 未曽有のFPSブームでも新作は“爆死”続き…

『Apex』は超えられない!? 未曽有のFPSブームでも新作は“爆死”続き…

『Apex』は超えられない!? 未曽有のFPSブームでも新作は“爆死”続き… (C)PIXTA

3人の部隊で協力しながら他の部隊を倒し順位を争う、バトルロイヤルFPSゲーム『Apex Legends』。ストリーマーやVTuberたちがこぞってプレイしており、国内では実質的な覇権タイトルとなっている。しかしその一方で、FPS業界では『Apex』に続くヒット作が一向に生まれていないという。

期待作が次々と爆死

近年FPSゲーム界隈では、有名シリーズの新作が続々発売されている。たとえば2021年11月には、CODシリーズから『コール オブ デューティ ヴァンガード』、バトルフィールドシリーズから『バトルフィールド 2042』が発売された。

いずれも発売前から大きな期待を集めていたが、売上は苦戦を強いられてしまった模様。とくに「バトルフィールド 2042」は売上ばかりではなく、クオリティー面でも物議を醸すことに。オンライン署名サイト「Change.org」には怒ったファンたちが集結し、返金対応を求める署名が23万を突破している。

そんな2作品に続いて、同年12月にはHaloシリーズの新作『Halo Infinite』がリリースされた。同シリーズは人類最強の兵士・スパルタンとエイリアンの宗教的同盟「コヴナント」の戦いを描いたSF作品。比較的ファン層が幅広く、発売前には“最後の砦”として期待が寄せられていた。

しかし国内のプレイヤー数はまったく伸びず、その内容についても《キャンペーンクッソつまらなかったわ》《完全に信者以外はおいてけぼりだろあれ》と酷評されてしまったようだ。

人気タイトルは入れ替わらず…

「Apex」以外にも、盛り上がりを見せているゲームがまったく存在しないわけではない。ライアットゲームズの本格FPS『VALORANT』は、ストリーマーを中心に活況を呈している。5対5で行われる爆弾設置ルールで、競技性も高いため、大会などのイベントも絶好調といった印象だ。

とはいえ、「VALORANT」がリリースされたのは2020年6月。また「Apex」のリリース時期も2019年2月であり、いずれも新作タイトルとは言い難い。そこから新たなヒット作が生まれていないことを考えると、どれだけFPS界隈の新陳代謝が進んでいないのかお分かりいただけるだろう。

もちろん新作タイトルが発売されるたびに、国内外のストリーマーたちは“移住”を試みようとしてきた。しかしわずかな時間プレイしても、結局は「Apex」や「VALORANT」に帰還。両タイトルのプレイヤー人口が増え、ますます人気が出る…というループが続いている。

今後、流れを変えるFPSゲームは現れるのだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Chanintorn.v / PIXTA