『ポケモンカード』が犯罪の温床に!? 詐欺や強盗に続いて偽物の流通まで…

『ポケモンカード』が犯罪の温床に!? 詐欺や強盗に続いて偽物の流通まで…

『ポケモンカード』が犯罪の温床に!? 詐欺や強盗に続いて偽物の流通まで… (C)PIXTA

数年前から価格の高騰が続いている『ポケモンカードゲーム』(ポケカ)。転売を始めとした多くの問題を抱えていることで知られるが、最近では組織的な犯罪のターゲットとなっている節もあり、危機感を抱く人々が相次いでいる。

日本各地で強盗や詐欺事件が勃発

「ポケカ」は1996年より展開されているお馴染みのカードゲームだが、2018年頃より突如大ブームが到来。人気カードにいたっては数十万円から数百万円で取引されており、新たな投資対象として注目を浴びている。

しかし昨年から今年にかけて、そんな「ポケカ」を狙った犯罪行為が頻発している状況だ。たとえば、6月21日には大阪で「ポケカ」の購入券を騙し取ろうとしたとして、20代の男性3人が詐欺未遂容疑で逮捕される事件があった。容疑者は、転売目的で犯行に及んだと供述しているという。

さらに国内のカードショップでは、窃盗・強盗事件が多発している。昨年11月に秋葉原の「ポケカ」専門店で窃盗事件が発生したほか、今年に入ってからも熊本県荒尾市、山梨県富士吉田市、兵庫県姫路市、岡山県岡山市などのカードショップで同様の事件があった。

なお、6月13日に「ポケカ」1,500枚の窃盗と建造物侵入容疑で逮捕された容疑者は、SNS上の『闇バイト』に応募し、「ポケカ」を盗むように指示されたことを供述している。

「日本各地のカードショップで、複数人の集団による犯行が相次いでいるため、『闇バイト』による格好のターゲットとなっている可能性があります。

時計やアクセサリー販売店に比べてカードショップのセキュリティは甘く、それでいて利益が大きいので標的にされやすいのでしょう」(時事ライター)

中国から偽装カードが出回る事態に

さらに最近では、偽装カードを発端としたトラブルも相次いでいるようだ。6月22日には、『メルカリ』で購入した77万円のPSA鑑定済みカードが偽物だったという旨のツイートが大きな波紋を呼んでいた。

「高価なカードを取引するにあたっては、鑑定会社『PSA』による認証が行われているかどうかがカギとなっています。真贋判定やカードの品質を審査することで価値を定めるのですが、最近は鑑定品の偽物が出回るように。

中国が流通源になっているというウワサですが、品質が高いため見分けるのも困難。中には『ポケカ』の買取停止をアナウンスするカードショップも出ていました。

どこまでも治安が悪化している現状を受けて、『ポケモン』公式が何らかの対応に出るのも時間の問題でしょう。そうなれば、いよいよ“ポケカバブル”が崩壊するかもしれません」(同)

いつの間にか犯罪行為の温床となってしまった「ポケカ」。ふたたび子どもたちが安心して楽しめるコンテンツになる日は来るのだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Efurorstudio / PIXTA