『ONE PIECE』が海外で炎上! ジュエリー・ボニーを巡って大荒れ 壮絶なバーソロミュー・くまの過…

『ONE PIECE』が海外で炎上! ジュエリー・ボニーを巡って大荒れ 壮絶なバーソロミュー・くまの過去が話題の一方で…

『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

尾田栄一郎による『ONE PIECE』が、海外で思わぬ炎上騒動を巻き起こしている。11月13日発売の『週刊少年ジャンプ』50号に掲載された最新話において、ジュエリー・ボニーの“真の年齢”が確定したことで、過去の描写に厳しい目が向けられているのだ。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

ここ数週、『ONE PIECE』はバーソロミュー・くまの過去編が続いている。第1098話『ボニー誕生』では、天竜人の妻として攫われたジニーから2年ぶりに連絡があり、彼女が病気になって「下界」に戻ってきたと明かされた。

くまが到着したころにはすでに息絶えており、そばには1人の赤ん坊の姿が。くまが親代わりとなって育てることを決意したその赤ん坊こそが、後に「最悪の世代」の一角として名を馳せるジュエリー・ボニーだった。

ボニーがくまの実子ではなく、天竜人とジニーのあいだに生まれた子どもだということが判明。その壮絶な境遇が大きな話題を呼ぶ一方、作中の描写からボニーの年齢が確定することになった。

ボニーは「トシトシの実」の能力者で、年齢を自在に操ることができる年齢不詳な人物。公式では24歳(推定)とされていたが、最新話にてジニーがボニーを「ソルベ王国」に連れてきたのが本編から約12年前の出来事だったことが分かった。

つまり大人びた見た目は能力によって操作されたものであり、実年齢は12歳前後ということになる。

エッグヘッド編では、Dr.ベガパンクがボニーのことを「幼い子」と形容するなど、ボニーが幼い子どもだと匂わせるような描写は以前から存在した。しかし年齢が確定したことで、意外な方向で波紋を巻き起こしているようだ。

海外ファンが尾田栄一郎に激怒した理由

これまでのボニーは、セクシーな成人女性という扱いを受けてきた。胸元をさらけ出した露出の多い衣装はもちろん、第1061話『未来島エッグヘッド』で着替えシーンがサービスカットのような扱いで描かれたことも印象的だ。

また“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチから「おれの女」になるよう誘われたり、サンジが彼女に欲情するような描写もあったりと、他の登場人物からも性的なまなざしを向けられていた。

しかし今回その実年齢が12歳前後であり、初登場時の「シャボンディ諸島」編では10歳の少女だったことが判明。とくに海外では未成年を性的に扱うことが社会的に拒絶されているため、炎上騒動にまで発展し、《幼い少女を性的な目でみることを助長している》《ペドフィリアだ》といった批判が飛び交っている。

さらにこの騒動は、尾田の師匠にあたる『るろうに剣心』の作者・和月伸宏にも飛び火。和月といえば2017年に児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で書類送検され、世間を騒がせた過去があり、《今週の『ONE PIECE』は、Watsukiのサポートを受けたのか?》などと揶揄されている。

さらには今回の騒動から、子どもの性的搾取問題について、もっと真剣に考えるように日本の漫画業界に提言する人も。ボニーの出生にまつわるエピソードが、いろいろな意味で世間に波紋をもたらしたことは間違いない。

文=Tら
写真=まいじつエンタ