『R-1グランプリ』最悪のルール改定に怒り「直すべきはそこじゃない」

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2月13日、ひとり芸日本一を決めるお笑いコンテスト『R-1グランプリ2022』のファイナリスト7人が発表された。しかし、ネット上に見られるのは、期待ではなく不安や冷笑といった反応だ。

同大会は今年で記念すべき20回目を数え、決勝は3月6日にフジテレビ系で生放送。kento fukaya、お見送り芸人しんいち、吉住、サツマカワRPG、ZAZY、寺田寛明、『金の国』渡部おにぎりの7名に加え、敗者復活枠の合計8名で日本一の座を争っていく。

今年もその行方に期待が集まる…と思いきや、お笑いファンの反応は冷ややかだ。というのも、同大会は優勝者からブレークした者がほとんどいないほど注目度が低く、そもそも「つまらない」と名高い上に、昨年の中継が追い打ちをかけるように酷かったのだ。

「大会は昨年からエントリー資格や大会名が一新され、ツイッターを用いた視聴者投票も導入されました。結果、知名度の高いゆりやんレトリィバァが優勝したのですが、この投票システムに本番で不具合が発生。予期せぬ事態から進行はモタつき、生放送で時間に限りがあるため、審査員のコメントを飛ばすことにも繋がりました。また、焦って冷静さを欠いたのか、ゆりやんの優勝コメント中にネタのリプレイが挟まれるなど、とにかくトラブルが続きました」(お笑いウォッチャー)

結果、ネット上では「酷い」「グダグダ」と大会そのものが大炎上。これを受けてか、今回はさらなる改訂が行われたのだが、こちらも大不評で炎上している。

反省点と改善点がズレズレで大炎上

昨年のように時間に追われる事態を避けたかったのか、今回のファイナリストは10名程度だった例年から8名に減少。審査員も7人から5人、勝負を分けるネタ時間も4分から3分に縮められるなど、とにかくタイトなものとなっている。

この措置にネット上は

《尺の都合がすごい》
《なんかとんでもないことになってしまったな》
《3分ネタ10本で2時間持つとは思えない》
《8人なのは不満》
《直すべきはそこじゃないだろ》

などと荒れ模様。お笑いファンは怒りを露わにしている。

「ネタ時間3分はあまりにも短すぎる。これでは助走や伏線を張るネタが不利になり、インパクト重視な学生ノリのネタが連発される恐れがあります。ただでさえピンネタはスロースタートのネタが多いだけに、最悪の改変でしょう。大会プロデューサーはファイナリスト発表のYouTube生配信で『昨年の反省を踏まえて~』などと説明していましたが、この対策は『そこじゃない』の一言に尽きます」(前出・ウォッチャー)

『M-1グランプリ』に比べて大会に権威がないのは、こういうところが原因だろう。

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