『逃げ恥』の栄光はどこへ…TBS火曜ドラマがクソドラマ枠まで落ちぶれた理由

本田翼 高橋文哉 

本田翼 高橋文哉 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

現在放送中の本田翼主演ドラマ『君の花になる』(TBS系)によって、〝TBS火曜ドラマ〟ブランドが完全に崩壊したようだ。

「火曜ドラマブランドを確立したのは、2016年秋に放送された新垣結衣主演の『逃げるは恥だが役に立つ』でしょう。その直後、近年のドラマで最高傑作の1つと言われる松たか子主演の『カルテット』を放送。さらに、東出昌大の怪演がプチ社会現象を起こした『あなたのことはそれほど』と、3作連続でメガヒットを記録しました」(テレビ誌記者)

それからも、『King & Prince』平野紫耀が大ブレークするきっかけになった『花より男子』の続編『花のち晴れ~花男 Next Season~』や、横浜流星が大ブレークするきっかけになった『初めて恋をした日に読む話』、高視聴率を記録した『義母と娘のブルース』、『恋はつづくよどこまでも』、『私の家政夫ナギサさん』などを放送して、まさに破竹の勢い。流行を生み出しているのは間違いなく、TBS火曜ドラマであった。

「おかしくなったのは、2020年秋放送の『この恋あたためますか』あたりから。同年1月に超ベタな胸キュンドラマ『恋はつづくよどこまでも』がヒットしたせいか、ベタな胸キュンシーンを多用するようになった。これによって、大人も楽しめる恋愛ドラマだったはずが、中高生しか楽しめないレベルに。今では中高生すらも楽しめないほどストーリーや演出が稚拙で、とても『逃げ恥』や『カルテット』を放送していた枠とは思えない有様です」(同・記者)

過去の栄光(?)にしがみついて崩壊

一体なぜこんなことになってしまったのか。

「率直にプロデューサーやスタッフが視聴者をなめすぎなんです。『こんなことすれば女子は喜ぶんでしょ?』と惰性でテキトーに演出している。結果、過去にヒットした作品の焼き直し・劣化ばかりに。流行を生み出していたはずが、今は昔の流行を追っている二番煎じ。しかも自分が作った流行を追っているという一番ダサい有様」(同)

その原因の一旦になったのはヒット作「恋はつづくよどこまでも」にあるようで…。

「実際、スタッフを調べると、『恋はつづくよどこまでも』を作ったメンバーがその後、同じ手法で『君の花になる』や『婚姻届に判を捺しただけですが』などクソドラマを量産しています。そもそも、『恋はつづくよどこまでも』だって、上白石萌音と佐藤健がハマって奇跡的にヒットしただけで、ストーリーや演出は間違いなくクソドラマ。これを成功体験としていつまでもしがんでいることがズレている」(同)

5年前、フジテレビ月9が〝低視聴率ドラマ枠〟と言われるほどに落ちぶれたように、今度は火曜ドラマが落ちぶれているようだ。

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