モノマネ番組が地上波から消える?“侮辱”としてコンプラ規制の対象に…

コロッケ 

コロッケ (C)まいじつ 

お色気や暴力的な罰ゲームなど、さまざまなものが規制されていく地上波テレビバラエティーに、新たな規制がかかりそうだと話題になっている。今回、存続が危ぶまれているのは、老若男女に愛されている〝ものまね〟だ。

「ものまねといえばコロッケや清水アキラなど、対象者を誇張し、小馬鹿にしたような模写が主流でした。しかし、ファンからの苦言や対象者とのトラブル、視聴者が『かわいそう』とマイナス感情を抱くマインドに変わってきたこともあり、近年は減少傾向に。いつしか、声真似を中心としたものばかりで、外見上のものまねは一気に減少し始めました」(テレビ局関係者)

この傾向が大きく現れたのが、コロッケの『ものまねグランプリ』(日本テレビ系)卒業事件だ。

「コロッケは10月の放送で、長らくレジェンドとして君臨していた同番組から卒業。理由は複合的ですが、昨今のコンプラ強化の波は確実にあるようで、ある写真週刊誌のインタビューでは、小指を鼻に突っ込む野口五郎のものまねが『このネタはいま、コンプライアンス上、テレビではNGなんですよ』と語っています」(芸能ライター)

こうした傾向は、過激ネタが受容される傾向にある、ネットですら見られる。

ネットですら広がるものまねへの忌避感

11月14日、ある女性中堅ユーチューバーが、元セクシー女優・明日花キララのものまね動画を投稿した。

彼女は明日花本人が整形を公言していることにちなみ、注射を肌に打ち、バターナイフでメスを入れるなど、その容姿を揶揄。

挙げ句、鼻や顎に紙を貼り付け、人気漫画『カイジ』シリーズのキャラのように尖らせ、誇張にもほどがある悪意に満ちたものまねを披露した。

すると、さすがに我慢ならなかったのか、明日花本人がツイッターで〝称賛風〟の反論をツイートし、即削除。また明日花のファンからは、ユーチューバーに対して怒りの声が多数寄せられる事態となった。

これを受けたネット掲示板にも、

《普通に侮辱だから訴えてやりゃいいのに 侮辱で再生数稼ごうとかひろゆきとかわらん》
《ものまねに怒ったら器が小さい扱いされる風潮ってほんとクソだと思う》
《超えちゃいけないライン超えてるだろw これはキレられて当然》
《モノマネってほぼこんな感じで、ほんとはイラついてんだろな おかげで知名度がうんぬんとか状況的に認めなしゃーない感じで言ってるんだろうし》
《YouTuberとか見てる層には受けそうだよね 差別とか大好きだし、あいつら》
《芦田愛菜のモノマネしてた芸人おったよな。多感な小学生の喋り方をバカにする感じで全国に晒してた》

といった声が。やはり、世間がものまねに対して拒否反応を示すようになったことが見て取れる。

「受け手のマインドがマイナスになっている以上、遅かれ早かれ過剰なものまねは〝コンプラ違反〟となり、少なくとも地上波からは消えていくでしょう。ものまね番組で見られるのは、オタクしか知らないアニメキャラの『声真似七変化』といったテンプレ化したものになっていくでしょうね」(前出の関係者)

気になるのは、誇張しすぎて本人への揶揄にすらなっていないハリウッドザコシショウだ。彼のものまねは、もはや不快感など抱かないレベルに振り切っているが、果たして…。

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