『特捜9』胸糞なオチに視聴者ガッカリ… 7話の脚本に「バブルの話みたい」

井ノ原快彦 

井ノ原快彦 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

井ノ原快彦主演のドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)第7話「行旅死亡人334番」が、5月17日に放送された。近年まれに見る〝ドン引き展開〟が描かれ、お茶の間がモヤモヤしていたようだ。

コトの発端は、川で発見された身元不明遺体の〝似顔絵〟。その似顔絵が生きているはずの娘・萌絵(工藤遥)にそっくりということで、母親の関口エリ(宮田早苗)が警視庁へ抗議にやって来た。

【関連】『特捜9』井ノ原快彦の“85歳の大先輩”出演「いつになったら…」 ほか

とはいえ萌絵は劇団俳優を志して家出同然で上京し、8年前から会っていないという。しかし毎年誕生日には萌絵からプレゼントと手紙が送られてくるため、エリは〝萌絵は生きている〟と信じて疑わなかった。

疑問を抱いた浅輪直樹(井ノ原)は早速手がかりを求めて、劇団関係者へ聞き込みを開始。すると代表の松島信人(おおたけこういち)と劇団出身の声優・小川奈央(北原里英)から、萌絵が6年前に劇団を辞めたことが告げられる。やがて調査の中で、身元不明の遺体が萌絵本人と断定され、事件に奈央が関与していることも明らかになった――。

話は遡ること6年前。奈央と萌絵は当時、2人で新しい劇団を作るために資金集めに明け暮れていた。奈央はデートクラブで働いていたが、客の1人に付き纏われるようになってからは仕事を控えるように。だがある日、緊急でお金が必要となり、体調不良の奈央に代わって萌絵がデートクラブへ出勤。その先で客とトラブルになった結果、彼女は誤って橋から転落してしまったのだ。

腑に落ちないラストに視聴者唖然…

「奈央は川で発見された身元不明の遺体が萌絵であることを確信しつつも、〝デートクラブのことがバレたらせっかく決まった声優の仕事がパァになる〟と考えて警察に言い出せずにいました。つまり死亡するきっかけを作った張本人のくせに、自分の仕事を優先して6年間も親友を放置していたのです。しかも母・エリにプレゼントや手紙を贈っていたのも全て奈央の仕業。母親からしてみればたまったもんじゃありませんが、物語のラストであっさり奈央を許してしまう展開に。ドラマでは一件落着の雰囲気が漂っていましたが、視聴者からしてみればただの胸糞展開ですよね」(ドラマライター)

実際にネット上でも、物語の結末に対するツッコミの声が絶えない。放送時、視聴者からは《なんで代わりに行かせて、行方不明になったのに通報しないでほっといてるんだよ》《終わり方意味分からなすぎて全然納得できないわ。なんなんこの脚本…》《なんかいい話っぽく終わってるけど、脚本酷いな》《ただただ萌絵さんが可哀想な話》《友達が自分の代わりにデートクラブの客と会って姿を消したのに、通報せず遺体は長い間身元不明のままって…ちょっと奈央酷すぎない?》《奈央が保身に走らずにすぐに警察に話していたら、親はもっと早くに向き合えていたのでは…。なんかスッキリしないオチ》といった酷評が寄せられていた。

加えて、デートクラブを巡っての事件という点に、ネット上では《デートクラブってなに? パパ活のこと?》《設定が昭和》《もうちょい今風な事件にしてくれ》《見てて古臭い》《バブルの話みたい》などといった苦言も寄せられている。

「特捜9」といえば、世帯平均視聴率とは正反対に、『TVer』では〝今期ドラマ最下位レベルのお気に入り登録者数〟と揶揄されている。もう少し若者に寄り添ったスリリングな事件は描けないのだろうか。

【あわせて読みたい】