『SLAM DUNK』実写化へ!? 桜木花道に韓国人キャスト起用の可能性

『SLAM DUNK』実写化へ!? 桜木花道に韓国人キャスト起用の可能性

『SLAM DUNK』新装再編版 1巻(井上雄彦/集英社)

昨年12月に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』が、国内興行収入138億円を突破。3DCGアニメとして異例とも言える大ヒットを記録している。

そうなるとやはり次に画策されているのは、『SLAM DUNK』の実写化のようだ。

スラダン実写化最大のハードルは?

今回の映画化で顕著になったのは、やはり「SLAM DUNK」という作品の海外人気。アジア圏でも史上空前の人気を集め、韓国では日本映画の歴代興行収入ランキングで1位になるほど人気を集めた。

また映画の話題性は、“聖地巡礼”という形でも顕在化。作品の舞台となった湘南周辺は以前からファンが度々訪れていたが、今年のGWはとくに海外からの観光客が多く訪れたという。

「『THE FIRST SLAM DUNK』の成功を受けて、各社プロデューサーが実写化に意欲を見せています。もちろんアジア圏でこれだけのヒットを飛ばしたこともあって、海外の配給会社も興味津々。一大プロジェクトになることは間違いなく、もし実現すれば未曾有の大ヒット作になるでしょう」(アニメライター)

しかし実写化プロジェクトを実現するためには、越えなければならない“高いハードル”が存在するようだ。

「やはり原作者の井上雄彦先生が首を縦に振るかが、一番の問題になってくるでしょう。『THE FIRST SLAM DUNK』の制作に当たっても、井上先生を口説き落とすのにだいぶ苦労したと聞きます。なんでも『SLAM DUNK』の映画化にあたっては、2003年の段階で企画を持ち込んでいたのだとか。そこから原作の事務所と何度もやりとりをして、やっと制作にこぎつけたのです」(同)

桜木花道を実写化するのは不可能!?

「THE FIRST SLAM DUNK」がここまでファンから支持された理由は、やはり原作者の井上が自ら監督や脚本を務めたからだろう。「SLAM DUNK」の映像化を成功させるためにも、原作者の全面協力は必要不可欠だ。

新たに実写化の企画を通すのだとしたら、明確な成功のビジョンを見せる必要がある。

「当然『SLAM DUNK』を実写でどう表現するか…という部分も重要ですが、それよりも難易度が高いのが主人公・桜木花道のキャストだと思います。実は漫画やアニメだから成立する難しいキャラクター性で、普通に実写化すると、ただのチンピラに見えてしまう可能性もある。なおかつ2メートル級の選手に力負けしない体格も再現しなければ、バスケ作品としての説得力がなくなってしまいます」(同)

アニメ&漫画作品の実写化は何かと叩かれがちだが、その理由の多くはキャスト陣。浜辺美波主演の映画『約束のネバーランド』や、山田涼介主演の映画『鋼の錬金術師』などもそうだが、登場人物の“コスプレ感”が鼻についてしまうのだ。

映画『銀魂』シリーズのようにあえてコスプレ感を押し出し、B級映画として面白くした作品もあるが、「SLAM DUNK」の場合はファンが納得しないだろう。

「キャスティングの問題を解決するには、日本人よりも体格に恵まれている韓国人を起用するのが一番冴えたやり方ではあるでしょう。近年ハリウッドでも韓国スターが続々生まれているので、“韓国版SLAM DUNK”が実現すれば箔が付くことは間違いありません。ですが日本の作品なので、国内ファンからの大きな反発も予想できる。キャスト選びが難航することは間違いない」(同)

「SLAM DUNK」の実写化は、やはり無理難題なのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ