歌舞伎の将来を担うのは? 市川團十郎と寺島しのぶの息子に大きな差

市川團十郎 (C)まいじつ

歌舞伎俳優の市川團十郎が、5月9日に自身のブログを更新。長男・市川新之助の「夢は歌舞伎役者じゃない」発言を問いただしたと報告した。

ことの発端は團十郎と新之助が出席した、9日に都内で行われたプレス発表会でのヒトコマだった。

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昨年、八代目市川新之助を襲名した新之助に、司会者から「お父さんのような歌舞伎役者を目指したい?」と質問が飛ぶと、新之助は少し間を置いて「はい」と返答。

さらに将来の夢を質問されたが、恥ずかしそうに言葉を濁したため、團十郎が「夢は歌舞伎役者ということですよね?」と確認。しかし、新之助は「違います!」とキッパリ。会場は爆笑に包まれた。

まさかの返答に團十郎は「違うそうです。あとで家族会議」と答えるのが精一杯だった。

この件を受け、團十郎はブログで《早速話しました》と切り出すと、《なるほど、本人は歌舞伎は継承する上での話だったようです。が、、わかりづらかったかもですね、、》と綴った。

また團十郎は翌10日に、再度ブログを更新。《昨日の会見 夢はなんですか? だから、勸玄にとって歌舞伎俳優は夢ではなく現実。そしてその上での夢があるわけです。そこをあの場で私が理解してない事に反省の朝、、》と思いを明かした。

会見での新之助による無邪気な回答は微笑ましくもあるが、大勢の報道陣の前で赤っ恥をかいた團十郎は面白くなかったのかもしれない。

歌舞伎と團十郎の未来はどうなる?

「2日に初日を迎えた『團菊祭五月大歌舞伎』では、人間国宝・尾上菊五郎の孫である初代尾上眞秀(まほろ)が『いつか自分が死んでも尾上眞秀という名前が、2代、3代と続いていってほしい』と語っていました。

女優・寺島しのぶの息子でもある眞秀は、新之助と同じ10歳。ですが、すでに女形にも挑戦するなど舞台映えする堂々の演技が評判になっています」(梨園関係者)

尾上眞秀は、ドラマ『ユニコーンに乗って』(TBS系)や『PICU小児集中治療室』(フジテレビ系)に出演し、お茶の間に顔を売っている。

1日には『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演し、「歌舞伎以外にもいろいろな仕事をしたい。お母さんみたいに」と語り、母の寺島も思わず目を細めている。

歌舞伎では、観客が役者の世襲を期待するといわれているが、江戸時代は血縁よりも芸の腕がたつ弟子が後継者になる場合も多かった。

将来、新之助が團十郎の跡を取るかは、まさに本人次第と言えるだろう。

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