劇場版『TOKYO MER』まさかの大ヒット!”無料でドラマを見る”時代は終焉

鈴木亮平 賀来賢人 

鈴木亮平 賀来賢人 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

日曜劇場ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)の劇場版が、まさかまさかの大ヒットを記録。ついに日曜劇場も〝続きは映画館で…〟ラッシュを始めるという。

4月28日より公開された『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』は、5月14日までの17日間で観客動員229万人、興収30.3億円を達成。今年公開の実写映画の中で断トツのヒットを記録した。アニメ作品が上位を占める中で、実写作品として一矢を報いる結果だ。

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「『TOKYO MER』は2021年夏に放送。確かに視聴率は高く、視聴者評価も良かったのですが、映画化には懐疑的な声も多くありました。毎回同じようなことを繰り返しているだけだし、映画で見たくなるほど濃い内容であるかというと…でしたからね。『テレビスペシャルで十分』というのが世間の評価でした」(週刊誌記者)

実際、映画化が発表された昨年2月には《2時間ドラマの方がいいんじゃない?》《スペシャルドラマの方が面白そうだなぁと思うなぁ》《毎回みていて好きだったけど映画までは見に行かない》など、否定的な声が圧倒的だった。

フジテレビ月9に次いで日曜劇場も…

しかし、蓋をあけてみれば大ヒットという結果に。

人気連ドラの映画化は、最近フジテレビ月9がよくやる戦法で、『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』が興収93億、『映画 イチケイのカラス』が興収約10億、『劇場版 ラジエーションハウス』が興収9.4億、『コンフィデンスマンJPロマンス編』が29.7億、『コンフィデンスマンJPプリンセス編』が38.4億、『コンフィデンスマンJP英雄編』が28.9億、『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』が5.2億と、振り幅は大きいものの、ヒットを積み重ねている。

近年の日曜劇場で劇場化されたのは『99.9-刑事専門弁護士-』くらい。しかし、『TOKYO MER』の大ヒットを受けて、映画化ラッシュに踏み切るようだ。

「普通にテレビ放送するだけでは稼げなくなった昨今、映画は大きな収入源になる。スタッフはそのままでいいため、テレビスペシャルを作る感覚で制作できるので、普通の映画よりもコストはかなり抑えめ。加えて、そこまで宣伝しなくても最低限のヒットは狙える。ローリスクハイリターンのドル箱なのです」(同・記者)

『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の映画化もウワサされるなど、連ドラからの映画化は当然の流れになっていきそうだ。

無料でコンテンツを享受できる時代は、もう終わっていくかもしれない。

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