『THE SECOND』三四郎にガッカリ! 『M-1』ではタブーのネタに「冷めた」の声

小宮浩信 

小宮浩信 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

今年から始まった、“結成16年以上”の漫才師たちが渾身のネタでしのぎを削る新・漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』。5月20日に最終決戦「グランプリファイナル」がフジテレビ系にて放送されたのだが、〝内輪ノリ臭〟にガッカリする声も多かったようだ。

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今回ファイナルステージに進んだのは、スピードワゴン、三四郎、超新塾、ギャロップ、テンダラー、マシンガンズ、囲碁将棋、金属バットの8組。最後にギャロップとマシンガンズが決戦して、ギャロップが勝利。第1回大会のチャンピオンとなった。

「『M-1グランプリ』がネタ時間4分なのに対して、こちらは6分。結成16年以上のベテランらしいどっしりした漫才が見られるのではないかと期待を集めていました。

しかし、マシンガンズや三四郎は、自虐ネタやお笑い業界イジリなど、内輪ウケ的な笑いばかり。優勝したギャロップや囲碁将棋が真剣なネタで勝負していたのに対して、どこか雰囲気の軽さが否めませんでした」(週刊誌記者)

『M-1グランプリ』ほど美しくない!

実際にネット上でも《出演者が全体的に「内輪ノリ」感があって漫才に真摯に向き合ったネタじゃないという印象あるな…》《三四郎。会場ウケてたけどお笑い芸人、お笑いファン内輪ネタが多過ぎて途中で冷めてもうた》といった声があがっている。

「『M-1グランプリ』では、実在の芸能人の名前を出して笑いをとることなどはタブーとされています。厳密に禁止されているわけではありませんが、笑いの取り方として美しくないと、実際に審査員を務める『ナイツ』塙宣之などが裏話として明かしていますね。

『M-1』は大会の雰囲気もさることながら、そうした真っ向勝負の笑いに徹するところがウケているので、『THE SECOND』が内輪ウケや芸能人イジリをアリとしている間は、『M-1』の受け皿になることすらできないでしょう」(同・記者)

15年以上積み重ねてきた成果が、内輪ウケとは悲しいものだ。

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